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2015年6月13日 (土)

RC213V-S登場

カワサキからH2/H2-R、ヤマハからはYZF-R1/Mといった過激なモデルが登場しているが、ホンダから静かで獰猛な印象のRC213V-Sが登場。
これ、他の二車が200PSといったハイパワーを標榜しているのに対して、最高出力は欧州仕様と豪州仕様が159ps、フランス仕様が102ps、米国仕様が101ps、日本仕様は70ps/6000rpmに抑えられる。本来の性能は、別売のクローズドコース専用キット(アメリカは販売せず)で設定し、欧州仕様も日本仕様も158kW(215PS)以上/13000rpmの最高出力を発生するそうだ。単純にレブリミッターを入れているだけかもしれないが、、、呪縛を解き放した時の限界は、通常のモデルの遙か上を行くのだろう。価格は日本向けで2190万円と超高額。RC30の148万円、NRの520万円も驚いたけど、現実を通り越している。RC30/RC45はTT-F1、SBKで勝てるベース車両の提供という意味、NRはホンダの技術の全てを市販車で具現化するという意味、しかし、RC213V-Sは、ホンダの本気MotoGPレーサーにナンバーをつけただけというもので、他のモデルとは違う。過去のレーサーベースのモデル達、NSRとかVTRとは違う存在。家系が違うと言う感じだ。

ホンダの本気のモデルというと、RC30でもNRでも発売ストック状態のパワーというと結構おとなしめなのが多い。そんな大人しさ以上にRC213V-Sは大人しい印象。

国内向けで70PSというのは、650ccツインエンジン並の公称値だ。想像だけど、普通のスポーツバイクのように街乗りOKでピーク公称値200PSを実現させようと思うと、本気モードで215PS以上を連続して発生させる事ができないのでしょう。レブリミットを解き放っただけで軽く215PSを連続的に発生できる構成故に、その状態で街乗りOKとさせようとすると、レブリミット設定で結果的に70PSになったのだと想像出来る。なまじ、他のSSと同じ土俵にのって公称値で200PSなんて設定にすると、本気設定にする時に変更すべき箇所がべらぼうに増えるのを嫌ったのではないだろうか?その辺を理解してくれる人なら、公称数値よりも、実際の仕様を守ったが故に70PSになった事を気にしないという読みがあるように見える。言い換えれば、恐らく、公称値に拘る人を敢えて避けて、判る人が買えば良いというノリの如くである。

恐らく、一生縁がないと思うけど、それにしても凄いモノが出たモノである。
買う気も、乗る気も無いけれど、RC213V-SスポーツキットのモデルとH2-Rの対決なんかも楽しそう。高額過ぎて実現できるのかどうか知らないけど、チョット興味がある。

個人的には、これ自体には興味は無いけど、これを頂点とするV型スポーツ車がラインナップされるのだろうか?動向が気になるところ。過去のRC30/RC45のような存在だと、現実的に購入の選択肢となる。RC213V-Sではなく、新時代のRVFのような存在、言ってみればRCV1000レプリカのようなのが気になるところ。

ところで、このRC213V-Sっていうのは、生産台数的にはSBKへの出走は不可だろうが、これを頂点とする現実的なラインナップは結果的に出さざるを得ない状況になるような気もする。そういう現実的な選択肢となる次の一手が見てみたい。

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