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2015年7月28日 (火)

CXの唯一無二なキャラクター

毎週乗っていて思う事、、、、それは、CXっていうのは既存というか通常の価値観の単車とは一線を画すような印象。
ガンマでは、軽量ハイパワーなレプリカモデルであり、似たようなモデルは少なくない。RZVとかNS400R辺りがライバルで、厳密な乗り味は違うけど、目指す方向性は同系統。
SVでは、ベーシックなスポーツモデルで希少種ながら、ミドルクラスで軽量コンパクトにワイドなトルクバンドのエンジンで、俊敏な走行性能を得たモノで、過去の多くのミドルクラスと同じ方向性だ。
しかし、CXは違う。
見た目はロードスポーツだけど、並列四気筒車の多くの乗り心地とは全く異なる。サスペンションの動きも全く異次元。車体は重たいけど、ギャップや振動をライダーに伝えないタイプで非常に柔らかい乗り心地。CBともZ、ゼファー、XJRとは全く異なる。
アメリカン系の乗り味とも異なる。あの辺りは、クッションストロークが長くないので結構乗り心地の面では車体に上下動が伝わるのだ。クルーザー系のような重さも無い。

足周りの動きを見れば、猫足的な動きだ。足周りは路面にしっかり追随した動きで大きく、細かく動くけど、車体位置は不変、まるで不動点の如くである。しかし、興味深いのは、これだけ柔らかい足周りながら、ノーズダイブ、リアの沈み込みといった縦揺れ、ピッチングが皆無に近い程。この車体特性は、車体のシートの座面の広さと乗り心地の良さで更に強調されて、車で言えば、まるで昔のクラウンのような乗り心地なのである。

勿論、エンジンパワーは強力で高いギア、低い回転数でウルトラスムーズに走る事も出来るし、相応のギアポジションを選べば強力な加速を得る事も出来る。そう、クラウンでいうと、昔の3リッター直6時代、マジェスタ以前のV8クラウンのようなパワーも秘めている。
そして極めつけは、思いの外運動性能が高いのだ。軽く寝かせて安定して速いのだ。クラウンのように曲がらないのではない。しっかり曲がって走れるのである。

こういう感じの単車は案外少ないのである。現行ラインナップのカウル付きモデルとも、ミドルの入門パラツインとも違う。大きなスクーター系、アメリカンとも違う。数あるネイキッドとも違う。この独特な世界観のCXは単車の世界の中の異端児のように思える。

これ、恐らく高回転型の縦置きクランクVツインならではの乗り味のように思う。
乗った事はないけど、グッツィのブレバ辺りが似たような感じかな?と想像したりする。

この独特な世界観故に、動く内は手放そうという気が起きない。この世界観、一度味わってみる事をお奨めする。

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