慢性疲労症候群
慢性疲労症候群の患者の調査。重症になると一日の半分以上が横になる。そんな人が三割も居るとか、、、そんな慢性疲労症候群は、筋痛性脳脊髄炎とも言われる。
この病は、ある日突然に強い疲労感(快復に24時間以上を要する)を感じ、微熱・頭痛、筋肉痛・関節痛、睡眠障害、思考力低下といった症状が長期間(六ヶ月以上)続き社会生活が困難となるそうだ。国内患者数は推計で24~38万人もいるとか。
この病気は1988年に新しく低床された病。国内で定義されたのが1991年。原因は脳内の炎症が関連している可能性があるという。
脳内の炎症箇所と症状に関連性が認められたとの話。発症は、インフルエンザなどの感染症と発熱を同時に患って発症するとか、、、、仮説としては、感染症に対する免疫反応が治まらないのが一つの原因と推測されている。そして、病状を悪化させる原因は、無理せざるを得ない状況、この病の重症度レベルで重症者は30%、中等度が35%、軽症が32%となっており、重症度はパフォーマンスステータス(日常生活の困難度を10段階で示したモノ)で判断する。その中で日中の半分以上が就床状態となっていると重症と判断される。重症の場合、歩ける距離は0mが15%、10m未満が28%となっている。そして95%の人が働いていないそうだ。発症は小学生~80代、平均年齢が42歳との事。働いていないために家事をするが、家事で症状が悪化する人が99%に及ぶ。
少しの活動で、身体が衰弱し症状が悪化、体力がなかなか回復しない。
現状、難病指定はされていないが、患者の悩みとしては、症状が耐え難い(64%)、専門医が居ない(50%)、社会的に孤立している(46%)、経済面で厳しい(46%)との回答。
疑われる場合、疲労外来、ストレス外来で手がかりを得る可能性がある。他には、総合診療科・内科で受診して相談できる医師を探すのが良いそうだ。
治療法は確立しておらず、病気の原因が明らかになっていないのでこれから。対処としては、休養・保温が病状緩和に効果的かもしれない反面、運動療法は症状を悪化させる可能性があり、回復期以外では有効で無いかも知れないそうだ。
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