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2015年9月11日 (金)

CX-EUROの改造

これで検索する人がいらっしゃる。
CX-EURO、ホンダのGL系VツインのM/CモデルでGL400/500より見た目は近代的。
実際、足回りはブーメランコムスター+デュアルピストキャリパーブレーキ+プロリンクでCBX世代の構成だけど、エンジン自体はGL400/500と殆ど一緒。

GL系のエンジンはCXカスタムで一度大きく変更されている。特に冷却周りが刷新されており、後期型は電動ファンタイプとなっている。更に、アウトプットシャフトの取り出し方が変更されており、ユニバーサルジョイントの停め方、ドライブシャフトも変わっており、強化型のファイナルギアケースが採用されている。

前期型に後期型のドライブトレーンを組み合わせるには、アウトプットシャフトの組み換えが必要。なお、ファイナルギアケースの構造も違うので、この辺りを如何に処理するか?が、CX-EUROのカスタムのコツだ。

CX-EUROに電動ファン型のエンジンを搭載するには、アウトプットシャフトを前期型に組み換えて、前期型の駆動系を用いる方法がスタンダードだけど、カスタムパーツの少ないCXで、トルクアップさせるのに効果的なのが、CX650ターボのファイナルギアケースを用いる方法がある。これ、ギアレシオが8%程度ローギヤード化できるので、実質駆動トルクがアップできるのだ。CX650ターボのファイナルギアケースを用いるには、CX650ターボのアルミスイングアームが必須であり、そのためには、このスイングアームをCX-EUROのフレームに取り付くような改造が必要。これ、ピポット周りの作り替えが必要である。スイングアーム用ピポットベアリングにターボ用を用いるには、ピポット構造をターボと同じになるようにアダプターを作り、フレームに溶接固定する必要がある。更に、フレームの構造上、アルミスイングアームと干渉するので、アルミスイングアームの外周を手作業で削り落とす処置も必要。

しかし、これが出来れば、CX-EUROに後期型電動ファン型のエンジンを乗せて、ターボのアルミスイングアームと駆動力アップのローギヤード化したファイナルギアケースが装着できる。
当然、リアホールもターボとなるので、フロントはCB750FC辺りのフロント周りを移植するとイイ案配になる。なお、三つ又サイズが大きく違うし、キャスター、トレール、オフセットも違うので、この辺を修正するには、下側ベアリングを浮かせて装着できるようにレースカラーを製作して打ち込んでベアリングを装着する工夫が必要。勿論、それに合わせてハンドルストッパーを溶接追加する必要もある。

そうすれば、一見ノーマルだけど、足回りをCB750FC+CX650ターボ仕様のCX-EUROが完成する。エンジンはCXカスタム等の電動ファン型の後期型エンジンを乗せる事も出来る。
なお、エンジンマウント用のサブフレームはノーマルプレス製よりも鋳物製の頑丈なモノを組み合わせると車体剛性もアップするのでお奨めである。

他には、バッテンキャリパー、VF750Fハンドル+ディスクローター等でカスタムすれば更に良い。

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