KOERU
2015年フランクフルトショーで公開されたマツダのクロスオーバーコンセプト、KOERU、、、これ、当初はCX-9のコンセプトという話だったけど、公開されたコンセプトモデルは非常にコンパクト。ボディサイズは全長4600mm×全幅1900mm×全高1500mm。ホイールベースは2700mmである。これは、現行CX-9に較べると非常にコンパクトだ。現行CX-9では、全長5071mm×全幅1936mm×全高1734mm、ホイールベース2875mmである。廃盤になったCX-7では、全長4695mm×全幅1870mm×全高1645mm、ホイールベース2750mmだから、寧ろCX-7の後継という感じ。
一方でネットで流出しているCX-9の佇まいとは大きく異なる。スパイショットを見ると三列仕様でリアドアが明らかに長く、その後のウインドーも大きな面積となっておりKOERUとは別物。もしかしたら、CX-7、CX-9というのがマツダの送り出す第壱世代のスカイアクティブの最後の二車になるのかもしれない。結局、プレマシー、ビアンテは廃盤になるのかもしれない。
ところで、マツダのスカイアクティブ戦略、CX-3以降、息切れ感を感じる。CX-3は、評論家のいうような良いデザインに見えない。直感的な印象だけど、チープ感が拭えない。KOERUの実体版がCX-7とすれば、あのサイズのクロスオーバーモデルにそれ程大きな需要があるのか?という時点で疑問符がある。CX-9については、元々海外向けのM/Cだから、あれで良いのかも知れないが、あの巨体で普通のヒンジドアで三列という車体は国内で出したところで非常に厳しい印象。
ミニバン+鼓動デザイン+SUVのクロスオーバーで、三列シート+スライドドアを鼓動デザインで提言するなどしなければ、新しさ、インパクトという面で厳しい気がする。
更に言えば、スカイアクティブ戦略を牽引してきたディーゼルエンジンだが、ライバルの動向を考えると、もうワンステップ上にアップデートすべき時期のようにも見える。
ガソリンでHCCIが見え隠れする現状だが、ディーゼルも陳腐化する前に何らかのアップデートが必要な時期のように見える。最近のスカイアクティブ戦略はチョット停滞気味な印象が拭いきれない。
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