マイナンバーの説明
今日、役人が来て朝礼でマイナンバーの説明をしていた。
取り敢えず、社会保険、税金、災害関係+証券口座で運用を始めるそうだが、後に個人の預金口座、医療情報、運転免許等々全てに関連づけするそうだ。
この番号、一度割り振られたら、永遠に不変の番号とのこと。そして、その番号カードは、成人が有効期限10年で更新、未成年が5年更新と定められているみたい。
一言で言って、マイナンバーを割り振るのは自由だけど、個人に通達する必要があるのか?という事が疑問。そして、マイナンバーが漏れても、それだけでは何の被害も出ないなんて言ってたけど、どうも怪しい。
そもそも、この番号は、電話等で尋ねられる事は絶対に無いので、漏らさないように!との事だが、その時点で、番号単体でも重要ということになる。
番号が永遠に不変という前提だけど、仮に漏れたらどうなる?再割り当ては行わないとの話だけど、その辺に多くの矛盾があるような気がする。
仮に番号が漏れたら、その番号と、番号の持ち主への郵便物をパクれば、全くの別人が銀行口座を作る事も出来たり、全くの別人がパスポートの申請を行って搾取される場合も考えられる訳で、そういう口座やパスポート等が犯罪の温床にならないのか?とか考えたり、或いは、個人情報が統合されるのであれば、将来的には犯罪履歴も付けられるのだろう。そうしたら、身の覚えのない犯歴が付けられたり、或いは、不正な金銭の授受によって抹消されたり、そんなことも有り得る。
そもそも、役所が各データを管理するそうだが、データを扱う役人の電子情報管理に纏わる知識レベルが、恐らく相当に幼稚で低レベルだと思われる。先日の年金情報流出でも不用意なメール開封、2ch投稿が行われている現実を見れば、恐らく、そういうレベルだろう。そういうレベルの人間が管理を行っている時点で全く信用の出来ないセキュリティレベルだろう。
データで管理するのは自由だが、そんな管理法が存在する事自体を世間に知らしめる必要は無いとも言える。個人データが分散管理されている際のリレーショナルIDを共用化するだけの話で、そのIDをマイナンバーとして個人に通達する意味が見えない。
IDデータはデータ運用者が持てば良いだけの話だし、現状、分散管理されているデータは、何らかの方法で関連付けで取り出す事が可能であり、その取り出しを簡略化するのがマイナンバーだろう。簡略化すれば漏洩リスクが高まる訳で、それならば、既存の方法の方が良いような気がする。
この度のマイナンバー制度運用に伴い、住民基本台帳のカードは廃止となるそうで、一体役所は何しているのか?というのが正直な感想だ。ユーザーメリットとして、身分証明書代わりになると言っても、現状、健康保険証、免許証でOKな訳だから、実質メリットは無い。住民票申請が楽になるといっても、そもそも、既存の手続きで住民票を添付する必要性があるか?を見直す方が、住民の手間と経費を考えたら良心的であり、この制度は考える程、無意味で、ユーザーメリットは皆無のように思える。
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