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2015年10月21日 (水)

マツダ・スポーツコンセプトのパワーユニットは?

一枚のスポーツクーペの画像が車好きを賑わせている。
そこには、ロータリーエンジンがどうのこうのは全く書かれていない。思わせぶりに、初代ロータリーエンジン搭載車であるコスモスポーツも展示するとか、、、

それだけの情報なんだが、ネットには様々な期待を込めた妄想が飛び交っている。HCCIを使ってロータリーが復活するとか、、、、でも、冷静に考えて、有り得ない。燃焼室が常時移動して、扁平で表面積が非常に大きな燃焼室、更に、高圧縮シールに向かないサイドシール+アペックスシール構造、、、、こんなエンジンがHCCIを使った高効率ロータリーの実現に繋がる筈無いのだ。通常のレシプロエンジンでさえ実用化されていない状況で、特異な燃焼室を有するロータリーエンジンでHCCI燃焼なんて妄想する方が怪しい。

しかし、前述のようなコンセプトカーを発表すれば、市場は自然とRXシリーズを期待する。その期待を裏切る行動をマツダが取れるか?というと、それも考えづらい。

個人的には、このクーペはレシプロエンジンでHCCIを搭載した次期アテンザクーペ?と思ったりするのだが、そういう意見は少数派であり、多くがロータリーを期待している。

で、色々考えてみた。

ロータリーといえば、先代デミオで提案されたREレンジエクステンダー機構である。このシステムの会見では、ロータリーは定常回転では効率も悪くないという話。つまり、負荷変動運転が苦手とも言える訳だ。

ロータリーエンジンがメインユニットとした構成で、現代に生き残るとすれば、その負荷変動運転域における負荷を如何に低減するか?に掛かっている訳だ。もっと言えば、加速時の負荷を如何に軽減してエンジンの負担を軽くするか?ということ。となると、大容量キャパシターか、小さなリチウム電池を利用した断続運用タイプのモーターアシストか?と思ったりする。エンジンとミッションの間に同軸のモーターを挟み込み、加速時にモーターアシストさせることでエンジン負担を大幅に低減するシステム。ロータリーの回転落ちの悪癖も、アクセルオフで回生させることで回転落ちを素早くさせるような構造なら合理的とも言える。現実的に、どんな構成で登場するか?は想像の域を出ないが、重量増加を最低限に抑えて提案するとすれば、現実的には、16Xベースの新型ロータリーに、i-ELOOPのキャパシターを応用した断続アシストシステム、それにコンセプトカーならば、水素燃料を可能としたバイフューエルシステム、、、、こういう構成なら、コンセプトカーとしても成立しそう。さらに、キャパシターを利用した断続アシストシステムならば、RE専用という訳でもなく、マツダ自体も恐らく開発中のシステムであり、こういう組み合わせが一番現実解に近そうだ。

コンセプトカーの画像が、スポーツカーというよりもGTカーっぽく見えるので、ハイドロジェンREの現代的な再生という気がする。

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