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2015年10月29日 (木)

スポークホイールとチューブレス

本来、リムにニップル穴が開いているスポークホイールというとチューブタイヤが普通の選択である。
しかし、その限りではない。
単車用としては、OUTEXのクリアーチューブレスキットは、そんなスポークホイールの隙間にシーリングを施すことで、スポークホイールをチューブレス化できるカスタムパーツだ。これにより、スポークホイールをチューブレス化する事も可能になっている。
そして、自転車用としても、同じ考えの元でチューブレスタイヤが登場している。

自転車と単車、スポークホイールという共通点はあるけど、タイヤの仕様というのは大きく異なる。自転車用、特にロードバイク用のタイヤというと、単車等のタイヤに較べて3~4倍の高圧仕様であり、エアボリュームは圧倒的に小さい。それでいてリム幅、トレッド幅共に圧倒的に狭いのが特徴。

チューブレスタイヤで大事なのは、ニップル穴のシーリング、それからビードとリムのあたり面のシーリングだ。このシーリングは、ビード自体の剛性と、接触部分の密着性が重要であり、剛性を高め、接触面の密着性を高めるためには、該当部分の構造が頑丈なものとなり重量加算が進む。そのために、トータルで軽量化させるためにトレッド部分が肉薄傾向となる場合もある。
単車や自動車の場合、タイヤの脱着の際のビードを入れたり、落としたりする作業も簡単ではないし、脱着時にはコンプレッサーが必須だったりする。
同じ懸念は、ロード用タイヤにおいても存在する。自宅でのメンテなら電動コンプレッサー、或いは、アキュムレーターのような蓄圧式フットポンプを用いる事も可能だが、出先における万が一の事態では、カートリッジボンベ式のポンプが必要となるかもしれない。

単車や四輪でのパンクでは、タイヤの脱着無し、ビード脱着無しで外部からシールプラグを埋め込む事で修理可能だが、さすがにロードバイクのチューブレスタイヤでは、そういう芸当は使えない。必然的に脱着してからの対応となるわけだ。

こういう手間を考えると、ロードバイクでチューブレスも悪くないけど、それならば昔ながらのチューブラーでも良いような気もする。そして、サイクリング用途なら所謂クリンチャー、チューブタイプのタイヤの方が使い勝手が良いような気もする。

まぁ、ロードバイクというと、昔はチューブラーのみというもので、クリンチャータイヤのバイクはロードバイクという分類では無かったのだが、最近は、そういう事もないし、ロードバイクにクリンチャーを使う事に何の違和感も無い訳で、クリンチャーを使うのでよいような気もする。

因みに、単車のスポークホイール車をチューブレス化する場合、上述のOUTEXのクリアーチューブレスキットを使う事よりも、個人的にはキャストホイールをスワップする方が好みだ。

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