細胞消滅を如何に防ぐか?
病や老衰で死を迎える時の身体の変化、身体が一気に縮むように見える。病の場合は痩せ細るという状態が多いが、老衰の場合は、死滅した細胞が発生する炎症性サイトカインによって周囲の細胞も消滅し、細胞数の減少が加速した結果、身体が小さくなるという説だし、癌の場合、それが原因による飢餓による痩せ以外にも、癌悪液質と呼ばれる物にサイトカインが無秩序に分泌され、細胞を構成するタンパク質の分解によって細胞数が減少し痩せるという話もある。
人間の身体を作る細胞の再生、つまり消滅しても代わりが作られない状態が続けば、何れは細胞が消滅する訳だが、この細胞の消滅というのが、所謂、死に関連しているように見える。
しかし、この細胞の消滅が始まる状態というのは、個人差があるが、それは、純粋な個体の特質差によってもたらされているか?というと、それも少し違うような気がする。
というのは、110歳近くでも元気で活動的な人もいるし、79歳のボディビルダーもいらっしゃる。一方で、70歳ソコソコで身体が小さくなり老衰が進行している人もいるし、老衰死を迎える人も居る。
70歳と110歳というと40歳差である。同じ人間という種族で50%以上の差があると考える事に違和感がある。同種、同系のモノのバラツキというと、多くても±10~15%程度のような気がするが、老衰で死を迎える人というのをみると、70歳代の人も非常に多い一方で、100歳以上の人も非常に多く、割合から考えても、この差が単純な個体差と考えるには無理がある。
で、身の回りの高齢の人の状態を回想するに、思ったのが自分の祖母だ。109歳で亡くなったけど、亡くなる時は身体が物凄く小さくなっていたけど、103歳の頃は背こそ低いけど小さい印象はなく、ガッチリした印象を持っていた。小さくなった切っ掛けは?と、想像すると、祖母の娘といっても当時で80歳を越えていたけど、同居を初めて身の回りの世話を初めてからのように思う。祖母は103歳迄一人暮らしで自分の事は自分で行っていたけど、同居後はめっきり動かなくなり、その後の衰えが急激だったように思う。
もしかしたら、年齢以上に意志を持って活動、運動しているか否か?が大事なのかも知れない。動き続ける習慣があれば、生物として動く必要があるために細胞を維持するように機能するが、動く必要がなければ細胞の維持は不要であり、動かない時期が長い程、個体として細胞の存在意志が失われるのかもしれない。
実際、高齢縮んでない人の共通点は、なんらかの運動、活動を行っている事。もしかしたら、動き続ける事、自立させ続ける事が大事なのかも知れない。
兎に角、動く、、、、、これが細胞数維持の鍵のように見える。
恐らく、脳の活動度もしかりで、自分で考えて行動するという習慣こそが脳の衰え防止にも効果的なんだろう。
使わなければ不要と判断する。これが生の掟なのかもしれない。
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