確かに寂しい二輪の展示、、、
何気なく思っていたけど、ネットニュースでも同じ意見。
そう、東京モーターショーの二輪ブースの寂しさである。
1000cc、600ccクラスのスポーツバイクの新型登場もカワサキのみ。
カワサキのZX-10Rだけど、モーターショー前に発表されており、5年ぶりのモデルチェンジとは言え、フレーム、エンジン、外装は基本的にキャリーオーバーで細部の修正に留まる。電子制御の緻密化、高精度化が進んだのだろうけど、見た目のインパクトは薄い。スーパーチャージドエンジンの進化形態の展示があるものの、噂されていたミドルクラスの過給モデルの展示はナシ。Z125系が新登場とは言え、エンジンは恐らくKSR110系のスープアップで、やはりインパクトがあるとは言えない。
ホンダでは、250cc級のスーパースポーツコンセプトが市販車を予告しているようだけど、それ以外では、ヤマハを追う3輪コンセプトと、市販予定車を中型、小型で数車種を展示しているに留まる。
ヤマハでは、MOTOBOTが興味深いが現実から懸け離れすぎて驚くだけに留まる。
スズキではパラツインのターボエンジンの展示が興味をそそるが、期待されていたGSX-R、γと命名されると噂されているγの新型登場は見送られた様子。
4輪のRX-Visionを筆頭とするような夢のある展示は殆ど無い。
昔の二輪展示では、ファルコラティスコ、ヌーダ、モルフォ/2、ストラストフィアといったコンセプトモデル、遡ればRZ250/350等の市販車でも夢と期待を背負ったモデルの展示が多かったが、最近はそんな感じもない。
確かに、四輪に較べれば、かなり寂しい展示に留まっている。これが二輪市場の実情を表した実態なのかもしれない。
二輪市場、関係者の一部に言わせれば、盛り上がっているとの意見も聞かれるが、とても盛り上がっているとは思えない。
その理由は何か、、、、、個人的に思うのは、単車の価格、高すぎである。若年層の給料、バイト代、正直な話、30年前と比較して額面だけでも増えているか?というと、現実問題、増えていない。自身の学生時代のバイト代を思い出すと、大学1年の頃で6~10万円、大学四年以降では20~50万円だったけど、当時のバイクの値段は、中古で20万円前後から選べた。重量車でも現実は80万円が上限だったように思う。今は流通価格が新車も中古車も2倍程度に上昇しているが、バイト代等で20万円以上稼ぐ学生は居ないような気がするし、、、、現実問題、維持不可能な感じだ。
学生等若年層の収入が大きくなり、単車、パーツが低価格化しないと、昔のようには売れないような気がする。
今なら、カワサキのNinja250SL辺りの250cc単気筒クラスが車両価格で35万円以下、ツインで40万円以下で、Ninja、CBRの400ccクラスなら55万円以下で提供してくれないと難しい気がする。そういう価格帯なら中古で250ccシングルが25万円程度、ツインで30万円程度、400ccなら40万円程度となるだろうし、それなら若年層が維持出来そうだけど、250ccの新車で乗り出し50万円コースとなると、クレジットで支払うにしても3年程度を要するだろう。かなり厳しい印象だ。
| 固定リンク
コメント