適度な飲酒ならホントにOK?
喫煙に較べ、飲酒が身体に全面的に悪い、、、そういう論調は、いまのところ存在しない。それよりも、寧ろ適度な飲酒なら癌リスクは更に少ないとか、そんな風に言われている。
しかし、大人になると色々と未成年の頃に較べると能力、記憶力の低下があるけど、その低下の影響は、果たして加齢、老化だけのためなのか?と考えると、その答えは出ていないように思う。成人以降の生活習慣の影響も含まれているのでは?とも思うのである。
具体的には、喫煙習慣であり、飲酒習慣であり、運動習慣である。
運動習慣の部分では、運動を続ける事で、運動能力の低下、体組成の低下は個人的には殆ど抑える事が出来ているように思う。
運動習慣を未成年時と同じにした結果、取り組む運動の部分での能力低下は感じられない。
同様に、禁煙して十年が迫るが、飲酒についてはも大学卒業後は殆ど飲んでいない。年に数回未満というのが現状。飲みに出ても飲む量は殆ど微小という状況が随分と続いている。
飲酒の影響というと、アルコール分解で発生するアセトアルデヒドの影響。アセトアルデヒドというと、お酒を飲むことにより、脳細胞が死滅し萎縮する原因になるといわれています。脳が萎縮することにより物事の正しい判断できなくなるといった症状が引き起こされるようになります。具体的には、飲酒による脳への影響としては、記憶や学習能力に関するものも挙げられます。
物事の正しい判断ができなくなるということと関係があるかもしれませんが、お酒を飲む量が多いほど自殺の可能性が高まることがわかっています。お酒を飲む人、飲んでいない人と比較すると、倍以上リスクの大きさに違いがあるのです。
つまり、アセトアルデヒドを習慣的に発生させる事で、脳への影響は不可避とも言える。
で、脳というと記憶力だろうけど、記憶力の低下、創造性と言った部分が、昔に較べて衰えたか?というと、現状、そういう事は全く無い。
まぁ、飲んでいても今の状態が維持できているかもしれないが、少なくとも、自身はここ十数年は未成年時と同じ様なライフスタイルを実践しており、結果としても未成年時と似たようなコンディションを維持していると思う。
ある研究者のラットによる研究では、飲酒を続けたラットは結果的には(これは人間で例えると、女性の場合は1日3~4杯の飲酒、男性の場合は5杯分の飲酒に相当する)、飲酒していないラットに比べて、海馬の脳細胞の数が40%近く減少してしまったそうだ。海馬は脳内で新しい学習や記憶を司る機能を果たす部分となる。このレベルの飲酒では短期的な学習能力に影響を与えるだけで、オスやメスのラットの運動能力に影響を与えるまでには至らなかったそうだ。
しかし、脳細胞数が時間を通じて減少していくことは潜在的に大人の脳の構造的可塑性(structural plasticity of the adult brain)に重大な影響を及ぼす可能性があるとも述べている。なぜならば新しい脳細胞は他の脳細胞と連携を取ることによって脳全体の健全性を保っているからである。「こういう状態が毎日、何ヶ月、何年も続いた場合にはあなたの脳は、新しいことを学習したり、人生から新しいことを学ぶことができなくなってしまうでしょう。この研究成果は、毎日飲酒を続けることは、一般的に考えられているよりも脳により多くの悪影響を与えるということを示しているのです」とまとめられている。
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