癌発症の最大リスク、飲酒・喫煙
癌リスク低減に最も効果的なのは、禁煙・節酒だ。
この禁煙の重要性、これは肺癌だけでなく色んな癌のリスクを高める。肺癌、肝臓癌、子宮頚癌、乳ガン、食道癌、胃癌、膵臓癌、大腸癌のリスクを高めるのが晃かで、他にも腎臓癌、骨髄性白血病、口腔・咽頭・喉頭癌、膀胱、尿路癌でも関連が囁かれている。喫煙では、ニコチン、タールが問題で、タールには60種類の発ガン物質を含んでおり、ニコチンは依存症を引き起こす物質が含まれている。タールを吸い込む事で肺の中は、白い壁紙が汚れるように肺の中が汚れる。肺を介して発ガン物質が全身に運ばれるのだ。喫煙によって高まるトータルの発ガンリスクは1.5~2倍だが、肺癌は5倍、食道癌は3倍に高まるという。
女性の受動喫煙での統計では、夫が喫煙者の場合、肺腺腫ガンのリスクも最大で2.2倍に高まるという。
禁煙治療は一定のガイドラインに適合すれば保険適応となるそうだ。
・スクリーニングテストでニコチン依存症と診断される。
・1日の喫煙本数×喫煙年数≧200の人
・禁煙治療についての説明を受け、治療に文書で同意頂ける方。
禁煙治療では、飲み薬併用でタバコを減らし二ヶ月で止めるような方法、他にもパッチ、ガムといった方法もあるそうだ。
禁煙年数と肺癌罹患リスクは禁煙年数が伸びるにつれてリスクは小さくなる。吸わない人を1とすれば、喫煙者は4.5倍、禁煙10年未満で3倍、20年未満で1.8倍、20年以上で非喫煙者と同じになるそうだ。早く止める程効果的なのだ。
飲酒で罹患するガンと言えば、肝臓癌、食道癌、大腸癌が主なところで、他にも乳ガン、口腔・咽頭・喉頭癌、膵臓癌のリスクも高めうるそうだ。飲酒量とガン罹患リスクの相関も、ときどき飲む人を基準とした場合、1日平均で23g未満で1.18倍、23g以上で1.17倍、46g以上で1.43倍、70g以上で1.61倍となる。このように1日の飲酒量が増える毎に罹患リスクが増大する。なお、全く飲まない人は1.1倍だけど、これは飲めない人、身体を壊した人等も含まれるので、これを基準としたデータが無いのが理由だそうだ。因みに、アルコールを毎日飲むなら日本酒1合、ビール大瓶一本、焼酎120mL、ワイングラス2杯、ウイスキーダブル一杯、泡盛90mL未満程度が適量だそうだ。大事なのは、1日平均であり、多めに飲んだ日があっても、飲まない日が続き平均で抑える事が出来れば問題無いという。
タバコ止めてもうすぐ十年、、、、タバコ指数(1日喫煙本数×喫煙年数)を振り返って計算すると、平均で言えば、12~15本×20年=240~300である。400以上で肺癌リスクが4.9倍とも言われている。禁煙後20年で喫煙の影響が消失するという話もあれば、10年で消失するという話もある。何にしろ、最低でも10年以上は禁煙しなければダメということ。
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