安価なクランクセット
そこそこ高価なクランクセットは、シマノのキャップレスデザインか、カンパのウルトラトルクとか、そんな形態に移行している。
一方で、実用車は昔ながらのクランクシャフトに左右からクランクを締結するタイプ。このタイプは、コッターピンで固定するコッタードクランクと4面テーパーに固定するコッターレスクランクがあるが、今は殆ど全てがコッターレスクランクだ。
このコッターレスクランク、昔の入門スポーツ車用の製品は、クランクとチェーンリングを取り付けるクランクアーム部分がカシメで締結されており、クランクアームとクランクが一体成形されているのは、そこそこ高価なコンポのみだったのだが、最近のコンベンショナルのクランクセットでは、実用車のシングルギアクランク以外は、クランクアームとクランクが大抵は一体成形されている。
当然、マテリアルは通常の鋳造品だろうけど、今時の入門者用のクランクセットは大昔の中級グレード並の製法で作られている。
最新の高級クランクは4本アームでスタンダードクランク、コンパクトクランクの垣根は無くなっているが、安価なシマノ、カンパ以外がリリースする入門車用クランクは一昔前のPCD=130/110の5ピン留めが普通だ。これらのクランクは安っぽいといえば安っぽいけど、見方によっては昔風のスポーツサイクルデザインを再現するには悪くない選択のように見える。
自身、この安っぽいクランクだけど、PCD=130用、110用の二種類をストックで保管しており、小径車には付け替えて利用している。結構重宝する。
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