癌による急激な体重減少
急激な体重減少でいうところの急激というと、どの程度の変化の事を言うのか?日本臨床検査医学会のガイドラインによると、6〜12か月間に5%以上体重減少があった場合、医学的に“体重減少”が起こっていると定義されているそうだが、半年に5%というと、体重が70kgの人が半年で3.5kg、一ヶ月で0.6kgだから、果たしてこれが急激といえるか?というと微妙だ。少なくとも、半年間持続して体重減少が続いて体重の5%以上の体重減少しなければ該当したとは言えない。短期的な判断、例えば1ヶ月で1~2kg程度の減少では急激とは言い切れない。体重減少が1ヶ月のみだと該当しない訳だ。1ヶ月で体重の5%である3.5kgを越える減少があれば急激と言えるかも知れない。
体重減少のパターンも色々考えられる。癌罹患が明らかになって治療に入ると抗ガン剤の影響や、病を自覚する事によるストレスで体重減少が止まらなくなるのは理解できるが、検査前で本人が自覚する以前に体重減少する場合、治療による副作用での体重減少ではない訳だ。
勿論、ダイエットや食習慣、運動習慣を大幅に変えれば連動して体重減少も起こりうるが、生活習慣が不変、摂取食事量も不変でありながら、急激に体重が減少するのは癌を含む病の危険信号である。
そんな体重減少が疑われる病は次の5つ。糖尿病ではインスリンの働きが低下し摂取食糧の栄養素の利用が出来なくなり筋肉や脂肪を分解するために体重減少する。バセドウ病では代謝を促進する甲状腺ホルモンの過剰分泌が原因、鬱では食欲減退が原因、胃炎や胃潰瘍では食欲不振と下痢、そして特に恐いのが癌で初期ではガン細胞増殖で大量のブドウ糖が使われる事と進行すると食欲不振が原因。
但し、激しい運動を行う習慣があれば、運動の前後での水分量の違いで、日変化では±1kg、幅で2kg程度の体重変動はあり得る。但し、日変化で2kg程度の幅の変化があっても、平均値としては月の体重変動は、ほぼゼロだったりする。
自身の体重は、曜日と運動前後で最低で69.8kg、最大で72.8kgだから3kgの幅で変動する。定刻測定では現状は72kg+0.3kg、-0.1kgkgというところ。傾向としては年間で+1.2kgペースで体重増加中。1ヶ月では200gずつ増えているような感じ。
本能的には、体重を少し落としたい気もするけど、落ちると逆に不安も過ぎる。体重の管理も結構気を遣う。
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