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2015年11月 4日 (水)

東芝カードスロットデジカメ・アレグレット

東芝のデジカメ創成期の頃の機種、PCカードスロットをデジカメ本体に装備し、スマートメディアに記録する機種で、画像素子に30万画素CMOSを用いた機種。特徴的なのは駆動電源にCR123Aというリチウム電池一本を用いる点だ。
初号機が、PDR-2というモデルで、厚みこそ電池格納の最大部で25mmあるけど、本体部分は18mm程度で大きさは名刺サイズのカメラ。勿論、再生液晶は装備せず、レンズも固定焦点、単焦点、当然、ストロボ未装備のモデル。因みにレンズ仕様は、49mm相当 F2.8というもので暗さには強いけど、少し離れた写真を撮るのが得意なモデル。
そのM/C機がPDR-5というもでる。一回り大きくなり厚みは最大で33mm、全体が25mm程度で縦横とも少し大きくなり定期入れサイズ。レンズは固定焦点ながらマクロ切り換え対応、ストロボと低消費電力の反射型液晶を装備している。レンズ仕様は、39mm相当 F2.5で、PDR-2よりも画角的にも明るさ的にも実用的になっている。

今更、使いようのないと思われる30万画素のデジカメだけど、このくらいのスペックのデジカメが一番好きだったりする。このくらいのスペックというと1990年代の登場し始めのデジカメか、安価なトイデジくらいだが、飽きもせず、珍しい機種を収集している。
やはり、最大の美点は、画素数が小さい事。撮影結果をそのまま利用できるし、画像サイズは100KB程度と非常に小さいのでストレージを圧迫することもない。デジカメ撮影画像をプリントアウトする事は稀で、撮影したものは殆どがWebネタである。HPに掲載するにしても大抵はCGAサイズで大きくてもVGAサイズである。それ故に、VGA以上の解像度は不要なのだ。大きな画像をトリミングして利用、、、、そんな面倒臭い作業は行わず、撮影結果は即掲載という使い方だからVGAサイズがベストなのだ。VGAサイズで撮影出来て、尚かつ、極力ストロボ禁止で撮影するのが理想なのだ。ストロボを炊くとその場の空気感が失われるので好みでない。ストロボ無しでも暗所撮影可能なモデルが理想だ。

で、表題のPDR-2とPDR-5だけど、最近、PDR-5をやっと入手する事が出来た。基本的に二機種共に同じCMOSを使っていると思われ、撮影できる画像に大きな違いは感じられない。マクロ撮影可能というのはメリットだけど、コンパクトというPDR-2の魅力を上回るものでは無いようだ。
何れの機種も古く機能が乏しい分、起動は速く撮影にストレスは感じない。データの記録に時間を少々要するけど、連写するようなカメラでもないので、それ程気にならない。

こういう低画素数のデジカメ創成期時代のカメラやトイデジの良いところは、画素数が少ないというデメリット以上に、パンフォーカス故の全体的なボンヤリ感、画像処理上の問題か特徴か知らないが、独特の色合い、色調が非常に愉快。最新のカメラの現実をそのまま切り出したかのような映像とは一味違うのだ。撮影結果を見なければ、どんな写真か全く想像できないような仕上がり、、、これは、撮影結果を読み出して初めて判る驚きにも繋がり、このワクワク感は非常に愉快である。写真というのは過去の一コマを再生するというもので、こういったデジカメの独特な映像というのは、所謂、懐かしの映像的にも見えたりする。今回入手したPDR-5と、以前から所有しているPDR-2というのは、現実とは色調が微妙に異なっており、この異なり方というのは、実に愉快である。

Webネタとして使うのがデジカメで、昔のデジカメ、トイデジに拘る理由、、、それは、Webという誰でも閲覧可能な領域に置く写真だからというのもある。
適当にぼやけて、色調も変わる、、、、実際の印象とは大きく異なった写真が自然と撮影出来るのは、場所はモノが特定されにくいというメリットもある。このPDR-2/PDR-5に限らず、DJ-1、DS10、WS30、DC85、VQ1005、GEINIE、CS630、CL18、、、、こういうカメラで撮影した写真は、程良く呆けており、そのまま掲載しても詳細がイイ感じに隠れてくれるのが都合が良い。

因みに、最近は平日日中はPDR-2、単車乗車時はCS630/旧VQ1005、自転車乗車時はWS30を持ち歩いている。ふとした時に撮影したりしている。勿論、持ち歩く機種は、適当な間隔で違う機種を選んでいる。DJ-1、他のVQ1005系、DC85、e-mini D、CL18、PetitShot辺りを適当に持ち出して撮影している。結構、楽しい。この辺りのカメラには、詳細な映像記録を求めておらず、如何に、驚きの映像を提供してくれるか?が大事なポイント。

なお、記録用途のメモカメラとしては、この辺りの機種は使わない。
メモカメラとしては、オリンパスC-120、フジA101、カシオのGV-20(海水浴限定)、キャノンA310(不良CCDはメーカーで交換済み)の単焦点カメラを利用。何れも乾電池駆動、電池の保ちは良好で画素数も実用十分。

なお、デジカメとしては、如何に忠実な写真が撮影出来るか?というより、如何に、その場の印象的な雰囲気が捉えられるか?の方が機種選びでは重要。
それ故に、レトロデジカメやトイデジが好きな訳だ。メモ用途は、メモすべき詳細が簡単に正確に取れれば良い訳で前述のような選択となる。普通の用途用としては、印象的な雰囲気ということで個人の主観にあった色合いが機種選定のポイント。結果として、コダック系のカメラが非常に多い。DC3800、DX3215Zoom、Z915、C123といったコダックの機種、一眼レフではオリンパスのE-500、運動会用としては望遠+連写と特化している。

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