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2015年12月29日 (火)

不老薬で寿命が120歳?

何でも、2型糖尿病の治療薬であるメトホルミンだけど、これは腎臓病、多嚢胞性卵巣症候群等にも聞くとされる治療薬で、投薬コストは1日8円で安価という薬。

この治療薬を使った試験で驚くべき効果が報告されている。

これを回虫に投与したら、加齢が遅れ寿命が延びたという。マウスに投与しても寿命が40%伸びて、骨も丈夫になったという。

その結果を基に、定期的にメトホルミンを服用していた糖尿病患者の調査をしたところ、平均で8年も長生きだったという。

このメトホルミンの効能要因の分析を行ったところ、この薬には、生物の細胞が頑丈にして寿命を延ばすとされる酸素を細胞内で増やす効果があることが判明したそうだ。これが臨床試験開始の発端となった出来事。
研究者によると、人間の老化を20年程度遅らせる効果があるとの想定で、100歳の寿命であれば120歳迄延びる。70歳の人は50歳の若さと健康が手に入れられるとう。更に、アルツハイマー病、パーキンソン病の進行を止める効果も期待出来るとしているそうだ。

このインパクトは癌克服より大きいという。癌を克服しても人間の平均寿命は3年しか延びないが、これは、それよりも遙かに大きなインパクトを生む可能性があるとのこと。

但し、メトホルミンの副作用も指摘されている。重大な副作用とされているものは、乳酸アシドーシス、低血糖、肝機能障害、黄疸、横紋筋融解症があるようだが、その副作用の頻度と程度が判明しているのは、全くの新薬に較べると実用化の可能性が高いようにも見える。

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