認知症のサイン
認知症の高齢者462万人。認知症は如何に周囲が早く気付くか?が重要。早く気付けば対処の選択肢が多く選べるのだ。
そんな認知症のサインについてNHKの番組で取り上げられていた。
アルツハイマー型認知症では、得意だった料理が作れなくなるような前兆等があり、れびー小体型認知症では、幻視が見えるような前兆が現れるという。
そんな認知症をいち早く気付くには?何が大事で、どんな方法で行うか?
そこで、知っておきたい認知症のサインが纏められていた。
認知症による変化、実体験から事例。52%のアルツハイマー型の認知症と診断された場合、物忘れ、記憶障害が最小に現れる。初期は海馬が萎縮し物忘れが現れ、その後、全体が萎縮し徘徊等の症状が現れる。そんな症状の進行で重要なサイン。それは診断前の出来事に潜んでいることもあるそうだ。例えば、得意な作業を頼むと、それを特別な根拠無しで拒む場合等が該当するという。手の込んだ料理を行わなくなったりする場合もそうだという。掃除が突然大雑把になったりするのも兆候の一つ。同じ事を何度も言ったり、慣れている場所を迷ったり、計算力が低下したり、些細な事で怒るようになったり、得意だったことが苦手となる等が挙げられるそうだ。
アルツハイマー型の認知症についで多いのが14%のレビー小体型認知症。このタイプで特徴的なのが幻視。原因はレビー小体という特殊なタンパク質。これが脳内の神経細胞を死滅させるという。失われたエリアが視覚野だと幻視に結びつくという。他の症状としては、物忘れ、実際に無いモノが見える、うつ的である、動作が緩慢になる、睡眠時に異常な行動をとる等だ。動作が緩慢になるのは、パーキンソン症状の一つだそうだ。睡眠時異常行動は、レム睡眠行動傷害といい、夢と現実の区別が付かなくなり、大きく手足を動かす、繰り返し悪夢を見る、大きな声を出すといった症状を来す。この兆候が数年前~10年前に現れることもあるそうだ。睡眠時異常行動は、最初は月一レベルが、週5~6レベルで発現するそうだ。
このような認知症、初期状態であれば、薬で進行を遅らせることが可能、他には日常生活の改善が必要。大事なのは初期状態で気付くこと。これは、脳の健康診断を行うしかない。脳の健康診断は、簡易認知症検査で、日時、場所の認識、簡単な計算能力、言語能力、図形の認識能力をチェックするという。脳のエックス線CT検査では、脳の萎縮や、微小出血を調査する。
初期のサインに如何に早く気付くか?が周りに求められていること。そして、周りの人も自分がそうならないように予防的生活習慣を身に付ける事が大事。別の番組で紹介されていたが、MCI(軽度認知障害)状態からであれば、認知症症状を改善、解消させることも可能という話。つまり、如何に早期に検知して対策を打てるか?が大事なのである。
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