働き盛りのうつ問題は、多分、企業内のイジメ問題では?
NHKのEテレ『きょうの健康』からのネタ。
2015年12月から、従業員50人以上の事業所にストレスチェックを行う事が義務付けられたそうだ。これ、質問票は事業所に対して非公開で、事業所に対しては統計的な結果だけを通達するそうだ。そして、ストレスが溜まっている判定された個人に対しては、本人の希望があれば医師への診療を行うという仕組み。
抑うつ気分、興味・喜びの喪失の二つ状態に該当し、睡眠の変化、食欲の変化、動作がゆっくり、疲れやすい、自責感、決断力が低下、生きていても仕方ないという7項目と思うといった項目に該当していれば(最初の二つ+次の7つ中5つが二週間継続した状態)該当するという話だ。
うつ状態となれば、精神療法(病気の理解・生活指導)と薬物療法(抗うつ薬)、認知行動療法(再発防止)で行う。抗うつ薬は聞き始めるのに1~2週間、改善に至るには2~3ヶ月を要する。改善の判断は、再発が予防されている前提が必要。
再発予防での認知行動療法は、癖(過剰な一般化、すべてか無か、すべき)を自覚して別の考え方が出来るように指導するもの。
生活リズムを取り戻す訓練、作業訓練、短縮勤務を経て通常勤務という段階でリハビリを行う事が大事。
このような療法を施すために、相応な日数が必要だ。
そんな解説が為されていた。で、チョット思った事、今のうつ病対策等々では、問題が個人の資質、性格に依存するような前提だが、個人的に思うのは、個人をうつ病に陥らせるのは、周りの環境のような気がする。企業内の妬み構造、或いは、職場内の押し付け合いの構造、所謂、中学高校で問題になっているイジメと同じ構造のように思う。学校組織がイジメを認識していなかったという話をよく聞くが、企業でも組織体系が健全という前提での、このような公的な取り組みというのは、何か視点的に欠落を招いてしまうような気がする。
企業において、うつ的な症状を呈する人は、組織からの押し付けや、抑圧、強制を溜め込んだ結果という印象。その辺を割り切れるかどうか?というのは、学校と違って、雇用関係、上下関係の面から更に困難であり、学校でのイジメ問題以上に発生率が高いように思う。
考え方を切り換えて面倒臭いモノは見ないと割り切れる性格なんて、指導等で身に付くものでは無い。12月から義務付けられるというストレスチェックなんて、あまり意味がないような、そんな気がする。うつによる休職率というのは、大抵の場合、組織側に問題があるような気がする。
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