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2015年12月22日 (火)

癌のプロセス

体内の各細胞のつくりや機能は、遺伝子によってコントロールされてるが、遺伝子が異常を来すと、細胞も異常を来す。がん細胞とは、このおかしくなった状態です。すなわち、遺伝子がおかしくなって、その結果おかしくなった細胞ががん細胞という訳だ。
細胞のガン化最大の原因は、化学物質によって遺伝子が影響を受けて、突然変異を起こすからと考えられている。化学物質には、食物、外的影響等様々が考えられるが、摂取食物のバランスの悪さといった要因も考えられる。摂取食物の支出異常で長期に渡り異常濃度で体内に留まる影響も当然考えられる。

正常な細胞に発がん性を持つ化学物質(発がん物質)が作用して、潜在的がん細胞ができる段階を「イニシエーション」という。これを起こす化学物質を、「イニシエーター」という。イニシエーターは、細胞の遺伝子に作用して、それを本来の姿ではないものに変えて細胞が本来の仕事ができなくなってしまう。
ただし、この段階で、おかしくなった遺伝子が修復されれば、細胞も正常な状態に戻る。しかし、修復がなされないと、どんどん遺伝子がおかしくなっていき、細胞の働きも異常なものになってしまうのである。

イニシエーターによって、潜在的がん細胞ができて、さらにその細胞にイニシエーターが作用し続ける、あるいはほかの発がん物質が作用し続けると、「前がん細胞」ができる。この過程を、「プロモーション」といい、潜在的がん細胞を前がん細胞へと変化させる物質を「プロモーター」という。プロモーターは、発がん促進物質ともいわれるそうだ。

イニシエーターは、正常細胞を潜在的がん細胞へと変化させ、さらに前がん細胞へと変化させます。これに対して、プロモーターは、正常細胞を潜在的がん細胞へと変化させる作用はありません。つまり、イニシエーターに比べると、遺伝子への作用は弱いということになります。
がんを防ぐ最大の決め手は、イニシエーター(発がん開始物質)をできるだけ摂取しないようにすることだという。

前がん細胞がたくさんできて、その塊が、いわゆる「腫瘍」だ。腫瘍とは、正常な働きをしなくなった細胞の塊。腫瘍には、良性と悪性があって、良性の場合、それほど増殖することはないので、臓器が機能不全を起こすことは無い。「イボ」や「子宮筋腫」も、良性の腫瘍であり、腫瘍でも良性であれば、それほど問題にはならない。

一方、悪性となったものが、「がん」です。がんは、「悪性腫瘍」「悪性新生物」ともいわれている。前がん細胞の塊、あるいは良性の腫瘍が悪性の腫瘍、すなわちがんに変化する過程を、「プログレッション」という。一般に、がんは十年、あるいは二十年という長い年月をかけて発生するといわれています。高齢になればなるほど、がんになる人の数が増えていきます。これは、イニシエーション、プロモーション、プログレッションという何段階もの過程を経るからと考えられているそうだ。

がんにならないためには、プログレッションにいたるまでのどこかの過程で、その流れを断ち切ればいいということだという。

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