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2016年1月30日 (土)

今更だけどディスクブレーキも、、

二輪車のブレーキ、単車の場合は、ディスクブレーキかドラムブレーキで、何れもハブ部に制動力を作用させるタイプだ。しかし、自転車はキャリパーブレーキが多く、リム部に制動力を作用させるタイプとなっている。

どっちが優れるか?というと、一長一短あるだろうけど、制動力の安定性という面ではハブ部で制動させるブレーキ、更に、制動面の水はけの能力を考えるとディスクブレーキの制動力が最も高いように思う。事実、MTBのようなオフロード系のスポーツサイクルでも随分と広く普及している。
環境の変化に対する防御能力から言えばドラムブレーキの方が優れるだろうが、今は単車のオフロードモデルでもドラムブレーキは殆ど見付ける事が出来ない。以前のディスクブレーキでは、制動部が露出して制動面の水はけの面も現在程優れていなかったために、オフロードバイクではドラムブレーキが多く使われていたが、ドラムブレーキではドラム内に侵入した水が吐けるには時間が掛かるので、今は殆ど使われていない。
因みに、ディスクブレーキがオフロード系モデルにも採用されるようになったのは、ディスクローターの穴開け加工が普及したこと。穴開けディスクに対してパッドの寿命が確保できるようなシンタードパッドマテリアルの開発が進んだ事であり、耐摩耗性に劣るパッドしか調達出来ない時代では、穴あきディスクで使うと激しいパッド摩耗で寿命が短いために使われてこなかったのである。

現代では、ディスク材質、形態、パットマテリアルが進化した事もあり、多くのオフロード車でディスクブレーキが普通に使われている。

ということで、制動力、制動安定性の両面から見て、ディスクブレーキが最も優れているといっても良いかも知れない。そんなディスクブレーキだけど、それ以外のメリットとしては、リムへの攻撃性が無いのも大きなメリットである。リムには制動に対応する構造が不要となるので、回転体の外周部の重量軽減にも大きな効果を生むために走行性能への効果も期待出来る。そんな事を考えれば、オンロード系のロードバイクにもディスクブレーキを採用するのはアリのような気がする。

自身、カーボンフレームモデルには全く興味は湧かないが、ディスクブレーキを前提としたフレームのロードには少なからず興味がある。ディスクブレーキを装備して、回転体であるホイールのリム部の重量を思いっ切りダウンさせたようなロードバイクがあれば、チョット乗ってみたい。

但し、最終的な制動力は路面とタイヤのグリップ力に依存するために、必要最小限の機能で過剰な制動力で大幅な重量増を招かないような考え抜かれたモノが望ましいのは言うまでもない。

なお、ホイールの固定は従来のクイックリリースハブではなく、スルーアクスルタイプの構造の方が望ましいような気がする。ディスクブレーキは非常に小さなパッドクリアランスが保たれる必要があり、その為には、ホイール側の回転中心、車体側の軸受中心の同芯度、平行度が極めて重要。そのためには、完全かつ確実、頑丈な固定が必須でありスルーアクスルは必須とも言える。

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