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2016年1月 9日 (土)

理想の単車のエンジン

基本的に、トルクバンドが広く、最高回転数が抑えてあり、最高出力の発生回転数の低いモデルが理想。最大トルク値に近い値を広い回転域で提供してくれて、尚かつ、リッター当たりの出力が低く抑えられているようなものが理想だ。
リッター当たりの出力で言えば、50~60[PS/L]程度で十分。

経験上、60[PS]もあれば速さに関して不満は覚えないので、逆に言えば1000ccクラスの大人しいモデルが良い。

エンジンの遣れ具合なんていうのは、走行距離も重要だけど、最終的にはエンジンの積算回転数次第である。積算回転数というのは、ピストンリングの摺動距離に直結するし、軸受部分の積算回転数に直結する。エンジンのキャラクターが同等であれば、走行距離のみで考えて良いが、走行距離が同じならば、エンジンのキャラクターが大人しいモノ程、遣れ具合が少ないのは当然である。

常用回転数が半分であれば、同じ走行距離であってもエンジンの負担は箇所によっては半分程度で収まっていると考えて良いのだ。

そういう意味で、大排気量のトルク型エンジン、更に言えば、レブリミットが低く、最高出力が低く抑えてあるようなモデルが理想だ。更に具体的に言えば、アメリカンやクルーザータイプということになる。

その上で、機関を構成するメカニズムが極力シンプルなのが理想だ。4バルブよりも2バルブヘッド、DOHCよりもSOHC、それよりもOHVが望ましい。冷却方式も水冷よりも空冷というモノだ。高回転高出力で高効率を求めなければ、要求する仕様が過度なものではなくなる。つまり、ハイメカニズムは不要なのだ。昔ながらのベーシックな技術で単純に作られたモノがベストである。

しかし、国産車では、こういうモノが少ない。外国製のモデルには、そういう選択肢も少なくない。恐らく、二輪車社会の成熟度の違いなんだろう。

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