景気
景気が良いような雰囲気を一生懸命演出しようとしているけど、実際のところ、どうなんだろう。
確かに株価は民主党政権時代から較べると上昇しているけど、強引すぎる円安誘導で従来型製品の価格競争力を高めて輸出企業の業績が上がった効果によるもの。強引すぎる円安誘導前提で、どこか不健全な印象である。
2011年当時のマツダCX-5の登場では、為替が1ドル=80円でも国内生産で利益を生み出す事が可能とする体制に作り替えたという話だったが、そういう事が今でも守られているのか?というのが気になるところ。
今の1ドル=120円故に、多くの輸出産業が業績を好転させているだけかもしれない。健全な為替水準が如何ほどか?を当てる事は出来ないけど、個人的には1ドル=80円でも利益を生み出せる産業構造を実現してこそ、勝ち組のような気がする。現状、今の国内企業では、1ドル=80円でも利益を生み出せる製品や技術を生み出す事が出来る状態にあるとは思えない。
今の為替相場は、歪んだ状態で成長して巨大化した中国の影響が少なくない。そんな中国は、もしかしたら、今年は大きな変革が余儀なくされるかも知れない。中国のやり方が今後も通用するとも思えない。相当に不健全な活動であり、その活動に支障を来せば、その活動を支えるための需要に応えてきた他国の産業は大きな打撃を受けるのは間違い無い。
ここ数年のアベ政治による市場政策で利益を得てきた企業の多くは、超円高でも生き残るための企業体質の変革を疎かにしてきているようにも見える。目先の利益を得るために、目先の仕事を消化するだけに奔走してきたとしたら、政策の後ろ盾を失った途端に、業績が急激に悪化しないとも限らない。
年始からの各国の不安定な株式市場の動向が、今年を占う嫌な前兆にならないことを祈るばかりだが、今年はどんな年になるだろう。
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