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2016年1月28日 (木)

キャリア、バスケット

スタンドの話で思い付いたのだけど、そういえば、今時の自転車のキャリア、バスケットも非常に簡易的なモノばかりである。
まぁ、自転車の形態の多様化に伴い、固定的な頑丈な構造が提供し辛くなったのも一つの理由かも知れない。多くが汎用的な形状にアジャストできるような構造となっている。
それ故に、アジャスト構造部分が使っている内に変形し使い物にならなくなるようなモノが少なく無い。フレーム自体が華奢となってきたためか、キャリア自体の耐荷重も低く、樹脂製の製品も多い。取り付けも一点留めでオーバーハングされた形状のモノが多い。
決して推奨される訳ではないが、昔流の二人乗りなんてNGな強度のモノが多いのだ。
今のキャリアには、大したものが積めない。少なくとも重量物の積載には不向きだ。
自分達の世代的には、リアキャリアのサイドに装着する折り畳み式のバスケットが非常に便利だったけど、アレ系の商品は全く見掛けなくなってしまった。サイドの折り畳み籠というと、頑丈なリアキャリアが前提だから今の時代には復刻される可能性は極めて低そうだ。

一方で、フロントバスケットはというと、装備自体が軽快車であり、その点は昔と大きな違いは無い。ただ、昔より大型のバスケットが多く選べるようになっている。
問題なのは、フロントバスケットを大型化することで生まれる操縦性の悪化である。

フロントバスケットの大型化による積載能力向上は利点も多いけど、欠点も少なく無い。操舵系の重量は軽減するのが乗りやすさに必須であり、フロントバスケットのみを単純に大型化するくらいなら、フレームマウントキャリアを装備して、その上にバスケットを装備させるような工夫が欲しいところである。前方に子供乗せを装備する自転車のようなデザインもあるけど、ステムトップに重量を掛けるのは、操舵系の慣性への悪影響を低減するには悪くない発想だけど、重心が高くなるのは今一である。低重心で、操舵系への慣性モーメントを小さくするには、フレームマウントキャリアによるバスケット装備しか策は無い筈だ。

実用装備の自転車にはキャリア、バスケットの装備に一工夫して欲しいモノである。

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