« 危ないのはポンチョではなく利用者 | トップページ | ミニ »

2016年2月21日 (日)

雪道と自転車

自転車のタイヤのパターンは非常に浅い。殆どスリックタイヤだ。
にもかかわらず、通勤時、乗用車、自動二輪車、スクーターが圧雪路面でスリップして上手く走れない状況下において、自転車は結構軽快に走行している。
恐らく、接地面における接地圧力が高いのだろう。

例えば、自転車の接地面圧は幾らか?自転車の重量と乗り手の重量を併せると100kg弱だろう。接地面は、2cm×5cmで10cm2が二箇所、20cm2程度の接地面、つまり面圧では4~5kgf/cm2程度というところだろう。自動二輪車はどうか?車体と乗り手で300kg弱だろう。接地面は10cm×10cmで100cm2が二箇所で200cm2程度、つまり面圧では1.5kgf/cm2程度となる。四輪車ではどうか?タイヤの接地面は20cm×15cmで300cm2が4箇所で1200cm2程だろう。これに重量が1800~2000kg程度、面圧は1.5~2.4kgf/cm2程度となる。

つまり、自転車の接地面圧はエンジン付きの乗り物の2~3倍の面圧を有している。それ故に路面に対するグリップが確保しやすいのだろう。但し、単車を含む二輪車は旋回時においてはバンクすることによって向きを変える。そのために、車輪に蛇角を付いた時は簡単にバランスを崩すので、曲がる瞬間、ふらついた瞬間に転倒しやすい。実際、自転車、単車は、チョット蛇角が付いた瞬間に転倒するという事例をよく見掛ける。

乗り物の雪道走破性を比較すると、接地面圧の高い自転車が有利で、次は面圧が同じ程度なので蛇角によるリスクの無い四輪車が次いで、最後、最もリスキーなのが自動二輪車ということになるのだろう。

自転車、こういう雪道では案外機動性が高いのである。

|

« 危ないのはポンチョではなく利用者 | トップページ | ミニ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 雪道と自転車:

« 危ないのはポンチョではなく利用者 | トップページ | ミニ »