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2016年2月17日 (水)

エリオとプロボックスのフルタイム4WD

どちらも、ビスカスカップリング式のスタンバイ四駆である。まぁ、呼び名は異なる。トヨタのはロータリートリブレードカップリングを用いたフレックスフルタイム4WDだ。

何れも、駆動輪の空転で後輪との回転差が生じた時点でカップリングがロックして後輪に駆動力が伝わるタイプである。

で、興味深いのは、プロボックスは前後デフの減速比は同じだけど、エリオはリア側のデフがハイギヤードとなっている事。通常、この手の4WDは前後のタイヤサイズを揃えるといった配慮が必要だが、それはカップリングの常時ロックを防ぐため。しかし、エリオでは前後デフの減速比が異なるので、プロペラシャフトの回転数が前後で異なるのだ。つまり、カップリングでは常時圧力が発生した状態であり、如何ほどかの駆動力が常に伝わっているとも言える。

因みに、この手の四駆は、主駆動輪である前輪がスリップした瞬間にカップリングがロックして後輪に動力が伝達するが、後輪が駆動して前後輪の回転差が消えれば再び主駆動輪だけの前輪駆動に戻る。即ち、急勾配での坂道発進は、スリップして後輪に駆動が伝わっても動き始めた途端に前輪駆動に戻り、再びスリップ状態に陥るという繰り返しとなり、徐々に安定を失うという欠点がある。

そう考えると、前後輪で減速比に差異を与えた状態の方が、常に幾らかの駆動力を分配しているとも考えられ、そっちの方がよいのか?とも思うが、一番良いのは、必要な時に手動で四駆、二駆を切り換えるパートタイム式四駆のような気もする。

次買う車は、普通にFF、FRといった二輪駆動車にLSDを入れたものが有力。四駆の可能性は低いが、乗るとすれば以前乗っていたトランスファーで切り換え式の4WDのようなモデルにするかもしれない。4WDっていうのは、いざというときだけで十分という気がする。但し、今時はフルタイム四駆+デフロック、電子制御式アクティブオンデマンドタイプ等の複雑な制御のモノが多い。シンプルで必要な時にロック状態のデフで良いような気がする。

パートタイム四駆を探すと、、現行エスクードはでかすぎる。シエラ、ジムニーワイドは3ドアというのが残念。チョイ前に存在したテリオス、キャミの5MTのターボモデルなんかがベストだけど、残念ながら廃盤である。という訳で、新車調達が出来ない現状では、4WDの目はもう無いかも知れない。二輪駆動でLSDが入れられそうなのは、デミオ15MBくらいか、、、、もしかしたら、次期ジムニーシエラ、ワイドが少し期待できるかもしれないが、、、。

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