姿勢と加齢
周りを見渡す。体型の変化以上に目に付くのは姿勢の変化だ。痩せていようが、肥えていようが、多くの人は背中が丸くなり、首が前方に伸びた状態となっている。
体型的には、痩せている人も多くは、お腹がポッコリでた体型、肥えた人は、実は見た目程の体重はなく、腹が出ている割りには四肢は異様に細い人が多い。
さて、そんな姿勢の変化だが、その理由は、 加齢とともに体幹を支える筋肉が弱くなるから。その結果、頭と肩が前屈みになる。そして、腹筋や背筋が衰え骨盤が後ろに傾き、バランスをとろうとして腰とひざが曲がった状態になる。これが加齢による姿勢の変化だ。つまり、筋肉の衰えに加え、脊椎が曲がり、肋骨と骨盤の距離が短くなり身長が縮むことになる。
多くの人は60才代頃から徐々に身長が縮み、背中が曲って姿勢が悪くなるというが、理由は、加齢による骨と筋肉が弱体化だ。なんと、早い人では20才代から筋肉は減り始め、50才代以降になると急激に加速する場合もあるという。日頃運動をしない人は20~60才の間に毎年0.5%の筋肉量が減り、同時に筋力も低下する。その結果、筋肉量が不足状態に陥ると、転倒の危険が増し、要介護状態に陥る。
最近は、加齢による筋力防止のためのトレーニングが紹介されたりしているので、そういったトレーニングを取り入れるのも良いかも知れないが、20代から衰えるという筋肉ならば、衰えて運動能力を失う前に、出来るだけ若い時点において、維持出来ている筋肉、筋力を持続するような筋トレを日常生活の中に取り入れるのが一番だろう。
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