« 2/28~3/5の検索ワードピックアップ | トップページ | 路肩舗装 »

2016年3月 7日 (月)

学習塾のタブレット戦略

最近、教育産業のCMを見ているとタブレットを使って授業の復習とか、教材を最新にアップデートするとか、、、、そういうのが売りにされている。

ただ、こういう方法は今一だ。

このタブレット授業、、、、これは塾側のコストダウン戦略が第一目的である。

機材の購入費は父兄に負担させる事ができる。その上で、添削作業、授業配信、、、、これらのランニングコストは、従来の書籍を使った授業に較べると大幅に低減できる。
しかし、それを使う側からみて、それはホントに実力を身に付けるのに有用か?というと、それは違う。

PCの画面、タブレットの画面の情報、これに接すると、情報に強弱抑揚は存在しない。書かれている内容を斜め読みして、その瞬間に理解したような気になるのは確かだが、その画面が消えたら、殆ど、その瞬間に内容が記憶から消え去るかの如くとなる。

大事なのは、手を動かすと言う動作である。人間の記憶が認知と動作によって行われている現実を考えれば、書くという動作が省略された画面の閲覧では記憶への焼き付き度には大きな差があるのだ。

そういう意味では、人間が記憶するには、自分の手を使って書く、、、これが大事なのだ。
更に大事なのは、書く作業は羅列的な転写よりも、聞きながら書き込むという作業が大切なのである。

教科書、参考書、問題集の棒読みで書き写すだけでは今一なのである。教える側が、ノーテキストで生徒レベルに併せて勘所を漸くして黒板、ホワイトボードに書く、それを見ながら、問題をリアルタイムで解かせながら生徒がノートに書き写す、、、これが大事なのである。そうやって得たノートこそが、タブレット類を遙かに凌駕する学習資料として生徒の財産になるのである。

そういう意識がある。

タブレットを売りにする学習産業、、、、個人的には、経営コスト重視の企業で、産業分野として教育産業を選んでいるだけにしか見えない。

|

« 2/28~3/5の検索ワードピックアップ | トップページ | 路肩舗装 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 学習塾のタブレット戦略:

« 2/28~3/5の検索ワードピックアップ | トップページ | 路肩舗装 »