SDR
1980年代で印象に残るモデルで、今でも欲しいモデルというと、ヤマハのSDR200がある。何と言っても、その割り切りが素晴らしい。デブは乗るなと拒絶するようなパッケージが超カッコイイのだ。デビューは1986年で、今でも鮮明に記憶している。デビュー直前のティザー広告では、トラスフレームをデザインしたマークが印象的だ。
このモデル、車重は105kgであり、当時の125ccの2ストスポーツモデルと殆ど同じである。エンジンはTZR125のスープアップ版、DT200Rのエンジンを発展させた34PSユニットである。これは、後のNH11型ガンマ200と対等で、車重は20kg以上軽量というもの。
フレームはメッキ仕上げのトラスフレームであり、1980年代前半で消滅したWGPのGP50/80クラス等で活躍したクライドラーのGPレーサーのトラスフレームを連想させるモノ。このモデル、サブフレームはアルミダイキャスト製のエアクリボックスで兼用されており乗車定員が一人という割り切りが潔い。
SDR200とTZR125は足周り等に共通部品が多かったが、TZRを200化してもSDRには為れないのだ。という意味で200というコストパフォーマンス上今一であってもSDRとして乗る事で満足感を保ちやすい存在だ。RG125ガンマ、200ガンマでは、エンジン以外が共通部品であり、その気になれば200ユニットの載せ替えでもOKという意味で、車体構成自体に200の存在意義が薄い存在とは、比較にならない存在感をSDRは有している。
軽さの権化といえるSDR、、、、今こそ、こういうコンセプトの削ぎ落とし系のリアルスプリンターの登場を待ち焦がれる。
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