« モラル検定 | トップページ | 自動点灯式尾灯とか »

2016年4月 6日 (水)

CX/GL系ツイン

ホンダの縦置き80度のOHVのVツインだ。初代はホンダGL400/500、最終期がCX650に到るツインエンジンである。このモデル、国内では1980年前後のアメリカンブームに乗っかりGL400カスタムが大ヒットしている。当時のヒットの理由は堂々とした風貌と高級感あるデザイン。もしかしたらVツインというのがあるかも知れない。

しかし、このVツイン、決してハーレー系のようなVツインとは異質のVツインである。

この最初のモデルはGL500だが、そのボアストロークは、ホンダの第一期F1活動期のF1のV12の内の二気筒を使っていると言われていた。共通のボアストローク(78×52.2)を持つというもの。他にも、プッシュロッドでありながら超高回転を許容するために、潜水艦の望遠鏡と同じ材質を用いたとか、プッシュロッドのジャンピング現象を利用してバルブタイミングを可変化させているといったモノで、Vツインとは言っても、まれに見る超高回転型のエンジンである。実際、これ系の最大排気量の650モデルにおいてもボアストローク比は現代のVツインならSV650辺りがあるが、それよりもショートストロークエンジンとなっておりエンジンの吹け上がりは非常に鋭いモノである。

Vツインにまろやかな鼓動を求めると期待外れかもしれないが、強力なパンチ力で高回転まで一気に吹け上がる特性は全域パワーバンドの非常に扱いやすいエンジンだったりする。

実際、CX系Vツインエンジン車をSV650辺りと同時に乗り較べると、明確に異なっている。
SVのツインは、軽く回る感じで、CXは、重たいフライホイールでありながら一気に回る感じ。回転上昇の速さは恐らくSVだが、力強さはCXが上回る印象である。

アイドリング近辺からアクセルワークだけで間髪を入れずにトルクが立ち上がり一気に9000rpmオーバー迄吹き上がるのがCXで、SVでは常用回転数は3500rpm以上という感じである。7000rpmを越えてからの吹き上がりの漸増度はSVが勝るけど、低回転での巡航状態からアクセルワークで応答して一気に車速を上げるような状況ではCXが遙かに俊敏である。これは、高いギアでツーリングして回転が思いっ切りドロップしてもギアホールドで十分にリカバリーしてくれつつも、しっかりパワーが出ているという特徴だ。

ここ一年、毎週のSVとCXを同時に乗っているので、その違いが凄く細かい処まで感じられるようになってきた。

|

« モラル検定 | トップページ | 自動点灯式尾灯とか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: CX/GL系ツイン:

« モラル検定 | トップページ | 自動点灯式尾灯とか »