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2016年4月18日 (月)

現実的に

最近はインターネットの普及でオークション、通販で全国の業者、個人から欲しいモノが調達可能となっている。自動車、単車では、インターネットの普及インパクトは極めて大きなものである。インターネット普及前の1990年代初頭迄は、古い単車等の維持は現実的にはハードルが極めて高く、不可能といってもよいような状態だった。それ故に、現実的に維持可能というと、メーカーからパーツが供給される間という事で判断してた。
1990年頃に遡ると、パーツの供給体制、メカの信頼性、ショップの修理技術等を総合的に判断すると15年前というのが一つの基準だったように思う。1990年から15年遡ると1975年である。この時期のモデルというとキャストホイール登場前夜という時期だ。ヤマハならGX400/250SP、ホンダなら初期のコムスターホイール登場の頃だ。それ以前の単車というと、ターゲットから外れていたように思う。
しかし、インターネット普及後の現代を振り替えると、当時でさえ維持を現実的に考える事が出来なかった1960年代後半のモデルさえも趣味の対象として含まれているのだ。1970年で46年前、下手すると50年前のモデルが趣味の対象として挙がっている。そして、パーツもネットを駆使すれば何とか調達可能だ。今の時代で15年前というと2001年頃のモデルだけど、今の眼で見ると、バリバリ現代の車輌と一緒という扱いだ。

しかし、時代が如何に進んでいたとしても15年という時間は確実に経過しているのだ。15年の年数は、モノを確実に風化させて傷めているのも事実である。
オートバイという製品の成熟度から考えると1980年代中盤頃には機械として高い信頼性を確保しているとは思うけど、機械を作る樹脂部品、電子部品等の劣化は確実に進行しているもの。雨天使用原則無しで車庫保管のように保管状態が良いものであれば、傷みの進行は抑えられているだろうが、古いモノを得る場合、その使用歴というものは、なかなか把握しづらいもの。自分で所有して年数が経過したものと、年数が経過したものを所有するのは意味合いが違うのだ。

今の時代、古いモノが手軽に調達できるけど、入手して長く快適に付き合うならば、やはり使用歴が重要だ。使用歴が消されてしまうようなレストアを受けてしまうと判断が難しいが、一番良いのは、レストアを受けない状態で使用歴が判断できるモノで、傷みの少ない初年度登録から15年未満というのが一つの基準のように思う。

不人気でレストア価値が無いようなモデルで、程度が良好で15年未満のモデル、、、、こういう条件を満たすモデルで好みなモデルが見付かればお買い得というか、お奨めだと思う。

逆に、見かけだけのレストア等でも使用歴が消されてしまうような高騰した市場形成した旧車や、高年式でも人気が高く、事故車等でも二個一、三個一で再生することでも商品として成立するような人気車というのは、余程の覚悟が無い限り手を出すべきではないだろう。高年式人気車であるならば、新車を狙うのが正解だろう。
旧車の場合は、下手に手が掛けられた車輌よりも、レストアベースを購入して信頼おけるショップか自分で整備レストアするくらいの気構えが無い限り、手を出さないほうが良い。

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