年度内のマツダの新型を決算発表から予測する
今年度はアテンザ、アクセラ、CX-3のM/Cが計画されているという。M/CではCX-5の商品力強化は述べられず、来年度早々にも新型に切り替わる事を暗に示しているようだ。モデルライフから言えば、CX-5が登場からの経過年数が長く、いよいよ更新ということだろう。アテンザのM/Cは、昨年の大規模M/Cから二度目の更新を迎える事となるわけで、更に2年程度は延命されるということか?
アクセラについては、何度かのモデル追加は行われたが、アテンザ、CX-5流のM/Cは行われていないので、今年度の割と早い時期に大規模M/Cが行われるだろう。3月以降、フロントグリルの一部を擬装し、グレードエンブレムをテープで隠したテスト車輌が頻繁にマツダ本社周辺を走っており、1.5Lディーゼルエンジンのモデルが追加されるタイミングで、M/Cが行われるだろう。恐らく、夏のボーナス商戦前には投入されるものと予想される。なお、1.5Dモデルが投入されれば、求める客層が被るHEVモデルは廃止になるかもしれない。もしかしたら、CX-9に搭載された2.5Lターボを搭載したマツダスピード仕様も登場するかもしれない。アクセラの登場は、5~6月頃では無いだろうか。
CX-3に関しては登場から間もない昨年末に細かい仕様変更が施されて驚かされたが、年末辺りで登場から2年を経過する事になるので、そのタイミングで商品力強化のM/Cが行われるのは予想に難くない。CX-3の商品力強化がどの方向で進むか?というのは、なかなか予想するのが困難だ。このクラスには、好調なヴェゼル、期待の大きなトヨタC-HRが登場する。このクラスではユーティリティ+ハイブリッドというのが売れるために必要なアイコンに見えるが、そのアイコンに限ればCX-3の商品力は不利かも知れない。パッケージの変更はM/Cでは困難だが、競合の多いジャンルでCX-3が劣性を挽回するには、もしかしたらハイブリッドという隠し球があるかもしれない。アクセラに1.5Dが搭載されると、アクセラHEVの魅力は殆ど消え去るかも知れないが、アクセラのHEVを移植するか、或いは自前のHEVを開発するかは不明だが、CX-3にHEV登場という事なら、考えられない話ではない。FFをHEV、AWDをディーゼルという棲み分けで再構築という線も判りやすく、価格体系的にもアクセラよりはHEVを売りやすいのでは無いだろうか?CX-3の登場時期を予想するのは難しいが、11~12月という線が濃厚だ。
注目はアテンザだ。モデルライフ後半にも拘わらず大規模なM/Cが計画されているが、フラッグシップモデルで鮮度を保ち続けるには、やはり技術的な大きなインパクトが必要。そのように考えれば、もしかしたらHCCIエンジンの初代搭載モデルは、このアテンザかもしれない。新しい技術の商品への価格転嫁のし易さを考えると、安価なモデルよりも高価格帯のモデルの方が導入しやすいし、市場での実績と対応を見極めるには、大量に販売されるモデルよりも、出荷ベースが限られるモデルの方が対応もしやすい。そう考えると、アテンザがHCCI初号機として登場する事が多いに期待出来る。アテンザでHCCIエンジンを搭載した後に、来年度最初のブランニューモデルであるCX-5に展開していくというのがストーリーかも知れない。アテンザの登場時期は、仮にHCCIの搭載ということならば、その技術の完成度次第かもしれない。登場時期は流動的だろうけど、年度内の発表がアナウンスされている事を考えれば、来年の1~3月辺りかもしれない。
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