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2016年4月24日 (日)

メーカーイメージ

自分の勝手な思い込みだけど、メーカーに対してイメージを持っている。それ故に、そのイメージから外れたモデルは、個人的には好きになれない。
それ故に、最近のBMWとかは国産メーカーチックになって、あまり好印象を持つ事が出来ない。BMWならば基本はフラットツイン、百歩譲って初代のKシリーズ、直3、直4の縦置きモデルという印象だ。BMWでパラツインのF系や直4のS1000系を買う意味があるのか?とさえ思う。BMWの場合は、四輪でもトヨタのようなフルラインで意味が見えない。ドカならLツイン、ハーレーなら空冷OHVのVツイン、グッツィなら縦置きVツインという印象だ。外国メーカーの良いところは、メーカーアイデンティティがハッキリしているところで、これは国産メーカーと大きく違うところ。
しかし、フルライン系の国産メーカーでも最近は分野によっては拘ったアイデンティティが確立されつつあるように見える。そう感じるのは、ホンダのV型エンジン搭載のファクトリーレーサーだ。1980年代に登場したV4レーサー、RS1000RWから始まり、RS850Rを経て、RVF、VTRを経て、RC211V、RC212V、RC213Vと続いている。直4RCB無敵艦隊の時代を経て、GP500にNR500を送り出し、その後、遂にV型エンジンで各カテゴリーを制圧してきた。V型というレイアウトこそ引き継いでいるが、レギュレーションの変遷に併せ全く別物のエンジンで挑み続ける姿は、他の国産メーカーとは一線を画しているように思う。ホンダのV型エンジンスポーツモデルというのは、ホンダらしさを最高に表したモデルだと感じる。

他には、カワサキもそうだ。カワサキといえば、やはりDOHC直4マルチという印象が強い。直4マルチで世界最速を標榜する。この拘りは、やはりカワサキらしさだろう。Z1/Z2に始まり、Z1000Jでもそうだ。80年代からはGPZ900Rで初の水冷直4DOHCで世界最速となり、その系譜はZZR1100を経て現行ZX14Rに引き継がれている。レースシーンでは市販車ベースのカテゴリーでZ1000S1、GPZ750、KR1000を経て、今はWSBKのZX10Rで輝きを放っている。個人的に直4は好きではないが、直4ならカワサキというイメージが強い。

スズキに関してはホンダ、カワサキ程のアイデンティティが確立されているように見えない。敢えて言えば、ヨシムラスズキGS1000RからGSX-Rの耐久レーサーというところ。現行GSX-R1000もK6の時代ではSBKで活躍していたけど、まぁ、レーサーレプリカの元祖というのかもしれないが、それでも直4GSX-Rがスズキのアイコンとは正直思えなかった。それよりも刀のイメージの方が鮮烈だ。

ヤマハとなると、印象はホンダの陰というイメージが強い。何処かのヒット作に対峙して対抗策を講じるというイメージが近年は強い。ベースを徹底的に研究するから、相応の仕上がりはしているのだろうけど、何か物足りない感が強い。R1にしてもCBR900RRありきの存在感というのが否めない。クロスプレーンという言葉は聞き慣れない言葉だけど、結局は180°、360°以外の位相クランク。位相クランクというと、ホンダのNV系52°狭角V型エンジンに端を発するもの。MotoGPではロッシ、ロレンソの活躍で直4マシンが活躍しているけど、ヤマハ=直4というイメージは希薄だ。ヤマハというと、初代TX、GX、XSにルーツを辿る事が出来るパラツイン、並列三気筒という印象が強い。もし、MotoGPカテゴリーを三気筒で席巻していたらイメージが変わっていたかも知れない。

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