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2016年4月21日 (木)

多段化?

車のオートマチックトランスミッション、多段化の流れが急激。昔は軽四は2速AT、普通車が3速AT、これが70年代以前のスタンダード。80年代に入ると、軽四は3速AT、普通車が4速ATが普通で、これが長く続いていた。普通車の4速ATはODスイッチによるもので、基本は3速AT的な使い方だった記憶がある。
しかし、2010年代以降、5速、6速を経て、今は7速、8速と多段化が進んでいる。更には10速ATなんてモノも登場している。

確かに、ATの多段化はエンジンの効率の良い回転数を維持して使う事が出来るということで、燃費性能の向上は著しいモノと言える。この多段化の極致が、所謂無段階変速、つまり、CVT等が該当するのだろうけど、このエンジン回転一定でギア比で速度調整するという考え方、どうも素直には受け入れられない。

っていうのは、元々変速段数の多段化というのは、限られた排気量で狭いパワーバンドの範囲で出力を取り出すというのが基本である。そして、排気量の大きなモデルほど、変速段数が少ないというのが本来の姿であった。小排気量でパワーを求める程、パワーバンドが狭くなるので、必要な力を得るには限られた回転数を駆使する必要があるため多段化が必要という論理だ。大排気量ではピーク出力を抑える分、トルクバンドが広くなるので、それほど多段化が必要ないということだ。この考え方が、今でも自然だと考えているのだが、最近は、大排気量大型車程多段化傾向だったりする。

個人的には、内燃機関の面白さ、それは、回転上昇にシンクロした速度上昇を楽しむと言う部分を重要視して考えている。それ故に、多段化で回転数一定でギア比のステップで加速するというものよりも、一つの段毎に回転上昇を楽しめる方が自然だと思う。手動変速が5速~6速で全く不満も無いし、パワーが効率的に使えるし、トルクに任せて変速させずにアクセル開度だけで速度コントロールも楽しめる。手動であろうが自動であろうが、5~6速あれば十分では無いだろうか?段数が増える程、複雑化、大型化が進む。それよりも、最大でも6速程度に抑える方がマトモなように思える。

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