男性の加齢
基本、どうなるかというと、最初がお兄さん、次がオッサンかおじさん、最後がお爺さんという変化だ。
お兄さん期では、筋肉が付いて背筋が真っ直ぐ、姿勢も真っ直ぐという体型を完成させる時期である。お兄さん体型というと、基本的に姿勢が良くて筋肉が増える方向性。お兄さんが加齢してオジサンに向かうにつれて筋肉が増えるのが正しい変化。筋肉が増えるのは、お兄さんの生活活動量の豊富さ、それからしっかりした食事の摂取からもたらされている。
お兄さんとして体型が完成するのは、筋肉が増えず、脂肪が増え始める頃。この瞬間がオジサン期への突入の目印である。
オジサン期に突入すると、お兄さん期に身に付けた筋肉によって姿勢は正しい。しかし、運動量の低下によって僅かずつ筋肉が失われ、脂肪が増える時期。脂肪はお腹周りを手始めに全身に付き始める。前期オッサン期の条件は、脂肪によって増え続ける重量を保つ事が出来る筋肉を有しているかどうか?で見極め可能だ。脂肪重量負荷<残存筋肉の間は、前期オッサン期と言って良い。脂肪はあるけど、身体の自由を確保する筋肉があるのだ。この段階では、筋肉を駆使してのダイエットも比較的簡単に行う事が出来る。
しかし、時間経過に従って、筋肉量は更に減少し、脂肪は増大する。すると、ある時点で脂肪重量負荷>残存筋肉となる。ここが後期オッサン期への突入点となる。基本、オーバーウエイトであり、身体を駆動する出力が得られないのでダイエットは非常に厳しくなる。この状態が、世間でいう『肥満』である。生活習慣病への突入ポイントでもある。ウエイトオーバーで姿勢保持が困難となるので、姿勢が保てなくなるのも特徴で、猫背、ストレートネックといった姿勢が顕著となる。
後期オジサン期を過ぎると、前期お爺さん期に突入する。お爺さん期になると、それまで増大し続けた脂肪の増大が停滞しはじめる。理由は、失われる筋肉によって基礎代謝の減少が顕著であり、結果、摂取食事量が自然と減少する。筋肉が失われるので四肢が痩せ細っていくのが特徴である。前期お爺さん期は比較的長く、体格が立派な状態は長く保てる。その後、人生の終端に向けて摂取食事量の減少とともに、脂肪も減少し恰幅の良かった体型は徐々に痩せ細っていく。姿勢が悪く痩せ細った状態、これが後期お爺さん期といって良いだろう。
一生を考えてみると、筋肉が付く、そして脂肪も付く、筋肉が失われて、脂肪も失われる、、、、これがパターンだ。この変化が加齢、加齢によるライフスタイルの変化によってもたらされる。このリズムが完結した時が寿命だ。これを長くするには、進行する変化を食い止めるようなライフスタイルの構築が必要ということ。
どの時点で、アンチエイジングライフを興すか?が体型変化の分かれ目。
大事なのは、後期オッサン期以前に取り組む事。後期オッサン期以降での取り組みには、疾病を発症したり、筋肉が無くなったりで、効果を得るのは相当に困難。大事なのは、筋肉を失う前に気付けるかどうか?だろう。
後期オッサン期以降の取り組みでは現状維持が精一杯かも知れない。姿勢が変形してからは、筋肉を付けるのは至難の業。お爺さん期以降の取り組みも並大抵では無さそう。
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