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2016年4月29日 (金)

体脂肪

最近は、体脂肪を目の敵にして減らす程エライ的な風潮である。ダイエットの的、体脂肪、そんな体脂肪が極限迄絞られた体型が一番カッコイイという風潮である。
でも、体脂肪っていうのは普通に生活していたら普通に身に付くもの。普通に身に付くものが目の敵というのも不思議な話である。そんな体脂肪、果たして、その役割は何か?
一般に言われている役割は三つ、
一つ目は、脂肪組織に蓄えられた脂肪は、エネルギー源として必要なときに燃焼されることで、不足したエネルギーを補給してくれるというもの。
二つ目は、脂肪は熱伝導率の低さによる効果、つまり体温を外に逃がさない保温作用を担っている。外気温変動の影響から身体を守るので、冬場に風邪をひきにくいということ。
三つ目は、脂肪の柔らかさによる、外部衝撃からの衝撃から体内の臓器、骨格を守るクッションのような役割を持っているということ。

つまり、体脂肪が不足すると、連続的な運動でガス欠症状を呈したり、風邪を引きやすくなったり、怪我が重傷化する可能性があるということ。
では、どれ程の体脂肪率が適切か?というと、明確な答えが無いのが現状だ。体脂肪率の統計的な適正値は公開されているが、それはあくまでも統計値に過ぎない。男性の場合は、こんな感じだ。

~14歳 痩せ~6% 標準(-)7~15% 標準(+)16~24% 軽肥満25~29% 肥満30%~
15歳~17歳 痩せ~7% 標準(-)8%~15% 標準(+)16%~23% 軽肥満24%~27% 肥満28%~
18歳~39歳 痩せ~10% 標準(-)11~16% 標準(+)17~21% 軽肥満22~26% 肥満27%~
40歳~59歳 痩せ~11% 標準(-)12~17% 標準(+)18~22% 軽肥満23~27% 肥満28%~
60歳~ 痩せ~13% 標準(-)14~19% 標準(+)20~24% 軽肥満25~29% 肥満30%~

男性なら17%が目安、、、そういう意見もある一方で、男性なら腹筋が割れて見える10%未満がベスト、、、そういう意見もある。芸能人とかプロスポーツ選手の中には、3~6%を明かす人も少なく無い。男性の場合、不可欠脂肪という言葉も聞くが、その数値は4%と言われている。5%を切ると生命の危険もあると言われたりしている。一般に、脂肪の役割という事を考えれば、脂肪が被うべき組織を守るという観点から言えば、腹筋が割れて見えるということは、衝撃からの防護機能、温度保持機能が作用していないということで餓鬼状態とも言えるため、3~6%という数値は、特定の条件の特定の時期の瞬時値として捉える方が正しいのだろう。

この辺りの理想値としての正解が幾らか?を説明する資料は見当たらないが、陸上生活する野生動物の体脂肪率は8~14%程度だという。人間も言ってみれば陸上生活する生物である。そう考えると10%未満というのは、不可欠脂肪の4~5%という数値から考えても低すぎるように思える。よく言われている17%は多すぎるにしても、10~12%程度ではないか?と個人的には考えている。

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