ローリングシャフト
ダンベルを用いた運動で、アームのカールや、手首のスナップを行うと、シャフトには回転力が伝わる。シャフトの回転によってプレートも回転するが、回転したプレートは慣性効果によってシャフトを回し続けようとする。すると、手首や腕の動きが止まった状態でも、シャフトが回転しようとしているために、手首に負担が掛かったり、或いは、スターナット式のプレート固定であれば、ダンベルの一端側のナットに緩み勝手の力が掛かり、スターナットが緩んだりする。
この問題を解消するには、ダンベルシャフトにおいて、手で握るグリップ部分とプレートを固定するシャフト部分がフリーな状態となるような、回転式グリップ、ローリングシャフト構造でなければならない。
今時、ダンベル用のローリングシャフトは希少のようだ。
今現在入手可能なのは、『アート工房K』さんの製品のようである。昔は、スポーツ用品のミズノの製品もそうだったけど、ミズノでは現在はラインナップしていないようだ。
現在入手可能なダンベルシャフトの殆どは、一体型シャフトでシャフト両端のプレート固定部がネジになったスクリューシャフトであり、プレートの固定はスターナットで行っている。スクリューシャフトのメリットは、万が一にプレート固定のスターナットが緩んでも一気にシャフトから抜け落ちる事はないのでプレートの落下事故が防げる点である。
しかし、スクリューシャフト以外のシャフトはローリングシャフトを含めてプレートの固定はボルトクランプであり、一本のボルトでシャフトを押してカラーを固定するものであり、固定ボルトが緩めば一気にカラーが抜け落ちるために、プレートの落下のリスクを含んでいる。プレートの落下を防止する方法として、シャフト側に深溝加工を施して溝の底をナットで抑える方法もあるが、シャフトの加工が複雑化するために、ローコストでの調達が難しくなる。
しかし、ダンベルによる筋トレを快適に、安全に行うのであれば、やはりシャフトは良いモノを選びたい。そして、シャフトを選ぶならば、回転式グリップであるローリングシャフト、そしてプレート固定はシャフト側に深溝加工が施されたボルトクランプ式のモノがお奨めである。
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