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2016年4月 7日 (木)

似て非なるLDLコレステロール判定

糖質制限ダイエットというと、炭水化物をカットしてタンパク質、脂質中心の食事でダイエットするというもの。タンパク質なら食い放題という話だ。
因みに、生活活動に必要なエネルギーは体内に蓄えられた脂肪を分解して賄うからOKという前提の話だったりする。
でも、糖質制限を過度に進めたダイエットの結果、タンパク質、脂質量が増大する。腎機能の低下、骨密度の低下、更には、LDLの増加によって動脈硬化、心筋梗塞リスクが増大するという話もある。

一方で、筋トレ系の人がLDLコレステロールが多すぎるということで、コレステロール低下薬であるスタチン等の投薬治療を受けると筋肉が溶ける場合もある。
そもそも、LDLコレステロールというのは、筋肉を作るためにタンパク質、脂質を運搬するために分泌されるモノ。逆に言えば、健全な食生活と絞られた身体が筋トレによって得られている人の場合、LDLコレステロールが多めなのが正常。数値だけでLDLコレステロール値が高いという判定で投薬する事は大きなリスクを伴う。LDLコレステロール、中性脂肪が多めというのは、体内で筋肉を合成する活動が活発な場合もあるということ。

この二つの話で注意すべきは、対して筋トレしていないで糖質制限している人がLDLコレステロールが多いのは危ないけど、バリバリ筋トレして相対的にプロテイン等でタンパク質を積極的に摂取している人でLDLコレステロールが多めなのは正常といこと。

デブとかガリガリでLDLコレステロールが多いのはアウトだけど、筋肉質な人でLDLコレステロールが多いのはセーフ。健康診断の数値だけでアウト、セーフを判断するのでなく、個人の生活習慣がどうか?と言う事を考慮して判定するのが大事。

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