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2016年4月 8日 (金)

運動不足は喫煙より悪い

座ること=身体を動かさず安静にした状態は、現代社会では見逃されている重大な健康リスクだという。運動不足は、肥満の助長、血流不足による血管へのダメージから脳疾患、心疾患、糖尿病に大きな影響を及ぼすという。
生活習慣病の多くが運動不足起因であり、この生活習慣病の重症化による死亡者数は、タバコ起因の肺気腫等による死亡者数を上回っているという。つまり、運動不足は喫煙より身体に悪いという根拠なんだそうだ。
そこで、提案されているのが、仕事をしている時も定期的に身体を動かすのが大事という話。30分から1時間に1回程度、ストレッチ、屈伸、つま先立ち、階段昇降とかが良いという。

ここで疑問。

最近、身体を動かせ的な提案が為されるけど、一回3分程度を一日1~3回で効果抜群とか、、、、そんな話。
しかし、個人的には、運動といえるかどうか判らない動作、一日三分×数回程度で身体を改善する影響が得られるか?という疑問だ。ストレッチ的な意味合いなら理解出来るが、ストレッチは運動前後の準備であり、厳密には運動とは言えない。そして、有酸素運動にしろ、無酸素運動にしろ、効果を得るために要する時間は、三分どころではない。

運動不足を解消するために、勤務中の休憩の合間に、ちょこっと身体を動かすというのが効果的というのは、にわかには信じがたいというのが正直な感想だ。
身体を健康に保つための運動といえば、有酸素運動なら30~1時間程度は持続して行いたいし、無酸素運動なら前後のストレッチを入れて、やはり1時間程度は必要だろう。
思うに、日に2時間程度は身体を動かす時間を確保しなければ、本質的な運動不足は解消しないような気がする。
そもそも、代謝が活発とされる十代以下の世代の運動量は?というと、平均すると、一日3時間程度は活発に動いているだろう。代謝の衰えた中高年が同じ様な新陳代謝を実現できるような運動時間というと、みっちりと3時間程度は必要なのでは無いだろうか?

毎日3時間しっかり運動して、最低でも夜間の睡眠時間は6時間以上確保する。その上で、問題となるようなデスクワークをする方は、8~10時間のデスクワークの間を、日々の運動で疲れた身体を肉体的に休めるようにして過ごせばよいような気がする。
デスクワークの時間に10~12時間費やした上に、義務的な時間、付き合い等で4時間程度を更に献上し、残りの時間を通勤、私生活に振り分けて、削られた睡眠時間だけで乗り切る、、、こういうライフスタイル自体が無理があるような気がする。

運動不足なのは確かだが、大人のライフスタイル自体に大きな問題があるような気がする。現実、成人以降で毎日3時間以上の集中した運動時間を確保したような生活を維持するのは、常識で考えれば不可能と言って良い。

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