新型SV650
スズキの市販予定車として最近発表されたのが、次期GSX-R1000とSV650A。
この内、気になるのはSV650だ。これ、ラリーコンセプトなるドレスアップバージョンも紹介されている。
車重は現行グラディウスよりも8kgダウン、、、、でも、これ良く見ると、フレーム、足回りはキャリーオーバーで、印象的なヘッドライト回りを普通に作り直しているパターンである。
エンジンは初代SV650から発展したツインプラグ式4バルブヘッドという変わったエンジンである。
通常、4バルブエンジンならプラグはセンター配置できて、それで問題無いはずだけど、こいつはセンタープラグと燃焼室の端っこにもプラグが追加されており、やや不思議感のあるエンジン。
燃焼室端部にプラグを配置することで、バルブ径が制限されるだろうけど、そうまでしてプラグを2本付ける意味は?というと、判りづらいけど、もしかしたらだけど、吸気、排気の2バルブが左右で別々のタイミングで動くバルブ別のカムタイミングを与えて、スワール、タンブル流に特殊な流れを与えているのかもしれない。それで、最後の生ガスもしっかり燃やすという意味で遅延点火させているのか?と想像したりする。
このSVのエンジン、フロントバンクのプラグ交換は超面倒くさいのだ。ホーン外して、ラジエターずらして、ぎりぎり専用プラグレンチでアクセス可能というもの。そこに斜め向きのプラグが更に追加、、、、となると、元のセンタープラグへのアクセスは更に面倒くさいと想像出来る。なお、新型SVでは恐らくメッキシリンダーだろう。ということで、基本形状は似ているけど、初代SVとは大きく変化してそうだ。
ただ、初代SVのオーナーとしては、フレーム、足回り、重量、エンジン、ポジションのすべての面で乗り換えたくなる要素は皆無。初代の中空アルミトラスフレームにシンプルなキャブレター式のVツイン、乾燥重量で165kgである。仮に今どきのミドルクラスでは13L程度の燃料を追加した装備重量が多いけど、それに相当させるように重量を15kg程加えても180kg程度である。
スペック上、馬力が上乗せされているといっても、それよりも10kg以上のウエイト差を考えると、やまり初代SVの方が魅力的。SVでは角ばったSVも存在するけど、フレーム自体は、丸パイプ中空トラスフレーム車の方が、角張った開放断面式アングル構造フレーム車よりこのみ。
ということで、SVを角SVとか、新SVに換えることはなさそうだ。
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