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2016年5月19日 (木)

回想1981年

1981年、HY戦争の真っ直中であり、国内の登録台数は300万台越えの3,061,878台に到達。この年の自動二輪の売り上げベストテンは、
1.ヤマハXJ400     19,738台
2.ホンダCB750F    11,750台
3.スズキGSX400F   10,923台
4.ヤマハRZ350      8,339台
5.カワサキZ400FX    8,171台
6.ホンダGL400      4,943台
7.スズキGSX400E    4,417台
8.ヤマハXV750      3,949台
9.カワサキZ400LTD2  3,236台
10.ホンダCB400D     2,554台
となっている。この年には400ccのマルチ化はホンダを除いて登場済み。人気はマルチながら軽量でクラスナンバーワンの45PSを引っ提げて登場したXJ400Eだ。後のヤマハデザインを決定付けるデザインに優れた動力性能で前年までのZ400FXの人気を奪い取ったモデルだ。ナナハンクラスのCB750Fの人気は相変わらずで、不動の人気となっている。スズキからは初の4バルブDOHCという事で刀風のGSX400Fが登場して人気を博していたが、XJ程の人気を得るには到っていない。ヤマハのRZ350は本家本元でゴロワーズカラーが鮮烈でクラス最強の45PSを発揮し、ナナハンキラーという異名を取っていたもの。但し、このクラスではクラス最強の動力性能よりも、4気筒マルチエンジンというアイコンこそが商品性に大きな影響を及ぼしていたのである。
RZでは350エンジンを250に搭載するというのが、隠れブームとして活発に行われていた。
ホンダは、この頃は400ccならマルチよりツインが高性能とういことで、CB400Nの後継機にCB400DスーパーホークⅢを登場させていた。これは、前後穴あきの2ポットディスクブレーキを装着し、ジュラ鍛のハンドル、ステップ、ホルダーを採用したグレードの高い仕上がり。エンジンも熟成のOHC3バルブツインエンジンで、実際に走らせると、少なくともZ400FXよりは完全に動力性能的には上回っていたのだが、DOHCでもマルチでもないので人気は今一だった。ただ、自身はこのスーパーホークⅢを愛車としており、その動力性能は当時全く不満を覚えなかったのも事実だ。Z400FXも愛車としていたことが在るが、個人的にはZ400FXよりスーパーホークⅢの方が今でも好きだ。
クラスのトレンドとしては、マルチ化、高級化は既定路線だが、250ccクラス程のスポーツ性の高性能化が確定したとは言えない状況である。RZ350が人気だった一方で、GL400カスタムが人気だったのも、そういう判断に働いたと言えよう。

アメリカンブームは収束傾向であり、唯一気を吐いていたのはGL400カスタムだ。それ以外のアメリカンは既に人気を失っており、アメリカン=オッサンバイク=不人気という方向になっていったのだが、そんなときに登場したのが後に長く使われる事になったXV750の空冷Vツインエンジンだ。この頃のアメリカンは、何故か勘違いで鼓動のバーチカルツインから高性能ツインとかマルチエンジン搭載の、用途的に微妙なモデルが多く登場し、迷走傾向となっている。これが不人気に拍車を掛けていたように、今考えれば思うところだ。

軽二輪クラスのベストテンは
1.ヤマハRZ250     18.214台
2.スズキGSX250E   13,349台
3.ホンダCB250RS/Z 11,269台
4.ホンダXL250S     8,628台
5.ヤマハXS250SPL   7,558台
6.ヤマハXT250      6,589台
7.ホンダCB250T/N   4,731台
8.ホンダCM250T     3,437台
9.ホンダCB250D     3,115台
10.KL250         2,750台
前年8月に登場したRZがブッ千切りのナンバーワンだけど、車検付き400ccクラスのXJ400Eの方が販売台数が多いのが興味深い。ただ、250ccクラスでは動力性能が結構重視されており、人気の面ではGSX250Eが競合するZ250FTとの勝負に決着を付けている。ホンダからはキックオンリーのCB250RSの不満点を解消したセル付きのCB250RS-Zをリリースし、人気を博している。これは、後のシングルスポーツの礎的な存在である。こちらのモデルには、その気になれば、FT/XLの400/500のエンジンも搭載可能であり、今考えれば結構楽しいモデルでもある。
ヤマハとホンダの闘いでは、ホンダが相当に苦戦している様子が伺える。ベストテンにランクインしているのは、ホーク系であるCB250T/N/D、CM250T、それから真振るスポーツのCB250RS-Zであり、打倒RZに全てを掛けていた年であることが判る。
ベストテンの傾向から、250ccクラスでは動力性能が全て!という風潮が更に加速していった時期でもある。
各社が打倒RZを掛けて、開発競争が始まった時でもあったのだ。

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