« 回想1988年 | トップページ | レイバックポスト »

2016年5月27日 (金)

最後は1989年の回想

1980年代最後は軽二輪、小型二輪の販売台数は10%減少となりレプリカブームが終焉を迎えた年だ。二輪の総登録台数は前年を下回る1,658,813台で、前年の反転上昇を引き継ぐ事は敵わなかったのである。この時代、ピークを過ぎたレプリカブーム後の主導権争いが始まったが、絶対量としては減少傾向であり、二輪の不景気が今に続く起点となった年でもある。

750ccクラスのランキングは
1.カワサキZXR750     1,336台
2.スズキGSX-R750    1,014台
3.ホンダブロス1         856台
4.ホンダスティード        513台
5.ヤマハSRX600       457台
6.ホンダCBX750ホライゾン  456台
7.ヤマハFZR750R      418台
8.ホンダCBR750       291台
9.ホンダNV750C       279台
10.ヤマハSR500        269台
注目はレプリカブームが過ぎ去った時に登場したカワサキのレプリカであるZXR750である。ツインチューブフレームにGPX750R由来のエンジンを搭載したレプリカだ。一応第一位だけど絶対数は寂しい1,336台である。レプリカブームが終焉を迎え、その後を引き継ぐモデルが確立していない状況が伺える。実際、自動二輪の落ち込みは激しく、前年比で30%減となっている。

400ccクラスのランキングは、
1.ホンダVFR400R     10,006台
2.ホンダCB-1         6,473台
3.カワサキゼファー        5,981台
4.ホンダCBR400RR     5,586台
5.カワサキZXR400      4,436台
6.ヤマハFZR400R      3,309台
7.カワサキGPZ400R     3,084台
8.ホンダブロス2         2,687台
9.スズキバンディッド       2,573台
10.ホンダスティード        2,455台
このクラスは羨望のRC30とうり二つのNC30事VFR400Rが見事にナンバーワンである。400ccレプリカの先鋭度で言えば頂点に達した一台だ。360°クランクのV4にセンターロックのプロアームに5角断面のツインチューブフレーム、、、NC24系とは次元の異なるレプリカ度であり前年のCBR400RRと二本立てのラインナップの完成である。しかし、レプリカブームが去った時、二台のレプリカが並び立つ事は無かったようだ。カワサキの懇親のレプリカZXR400は前年のZX-4の反省からレプリカスタイルを採用するも、そのようなレプリカより売れたのは、ネイキッドモデルであるCB-1とゼファーだ。CB-1は、走行性に拘りを持った部分が見え隠れするが、ゼファーは最高出力で46PS程と250cc並で、性能的には非常に穏やかなZ400FX時代迄逆戻りするような存在。それでも時代は、そっちを求めていたのであろう。
この肩の力を抜いた普通のバイクはゼファーを筆頭に以後各社から登場するが、そのラインナップが揃うには、少しの時間が必要なのだ。ゼファー以外では、レプリカ並の性能+スタンダードスタイルというのが、CB-1、バンディッドという存在。ただ、これらのモデルはゼファーのようなムーブメントを起こす事はなく、暫くはゼファーの天下が続く事となるのだ。ただ、90年代も半ばに突入すると、再び性能向上の流れに変わるのであるが、、、、
この年で注目すべきは、やはりGPZ400Rの堅調さだ。この息の長さは特筆モノであり、これは以後登場するZZR1100等にも通ずる部分を感じざるを得ない。スポーツバイクの定番というのは、このような雰囲気に宿っているような気がする。

250ccクラスのランキングは、
1.ホンダCBR250R     16,313台
2.ホンダNSR250R     16,109台
3.ヤマハFZR250R     11,467台
4.ヤマハTZR250R      9,799台
5.ホンダスパーダ         9,204台
6.スズキRGV250ガンマ    7,678台
7.カワサキKDX200SR    7,411台
8.カワサキZXR250      7,283台
9.ヤマハセロー          6,516台
10.ホンダXL-BAJA      6,091台
前年からのランキング変動は殆ど無いのCBRとNSRが僅差でトップを争う構図は相変わらずで、それにFZRが続くという構成。後方排気となったTZRがランキングを上げるも、NSRの牙城を崩すには到らない。シュワンツのペプシカラーが特徴的なVガンマも然りである。ランキング的には前年との差は少ないが、台数的には20%以上ダウンしているのがバイクブームの終焉を表している。

自分にとっての80年代、それは高校、大学、大学院の時代だ。この10年のバイクの進化は、それ以外の時代の10年の進化とは較べものにならない程の速さである。この十年を回想して、ランキングの変遷から時代を作ってきたモデルをリストアップすると、、、
750クラスは
1.ホンダCB750F
2.スズキGSX-R750
3.ヤマハSRX600

400ccクラスは
1.カワサキZ400FX
2.カワサキGPZ400R
3.カワサキゼファー

250ccクラスは、
1.ヤマハRZ250
2.ホンダVT250F
3.ヤマハTZR250
のように思う。名車度で言えば、GSX750S、GPZ750S、VFR750R、GSX-R、CBR400RR、VFR400R、NSR250R、FZR250、CBR250R、、、、色んなモデルが思い浮かぶけど、時代の転換点となったか?というと、チョット違うような気がする。

|

« 回想1988年 | トップページ | レイバックポスト »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最後は1989年の回想:

« 回想1988年 | トップページ | レイバックポスト »