80年代峠生活で得たモノ
80年代半ばに峠に通っていた時代。当時の付き合いで、今に至る一番の収穫をもたらせてくれた人というと、素行の悪さで多くの常連から距離を置かれて(嫌われて?村八分?)いたTという人物。噂的には、素行の悪さ、手癖の悪さ等々を耳にしたけど、自身は直接的な影響は受けなかったので、特に何かを感じる事はなかった。
でも、実際に色んな連中と走って思ったのは、TのRZ、FZには、どうやっても敵わなかったと言う事。他の人と走って、そう思ったのは、他にはK先生と呼ばれていた一人だけだ。それ以外は?というと、実のところ、殆ど意識として残っていないのである。走る場合は、単独で走るか、自分より速い人間と走る事が殆どであり、相手というとTとK先生しか記憶にない。
で、評判の良くないTだけど、何と言っても速いだけでなく、セットアップ能力の高さについては流石と思う程であり、未だに鮮明に覚えている。
自身、見様見真似、或いは、勝手な妄想で無茶なカスタムを数多く手掛けてきたけど、その奇形的な車輌の癖を見抜き、セットアップの方向性を示し、その方向でセットアップした結果、操縦性というか走りやすさが格段に向上したのが未だに鮮明な記憶として残っている。その時の体験を、自分なりに消化した結果、峠から離れて、穏やかな?趣味生活の中で施すカスタムでも、乗りやすさを損なうことなく仕上げる事が出来るようなったと考えている。
何をどうしたら、どうなる?っていうのは、当時は何も判らなかったけど、何が何処に関連するというのを、実体験と理屈をセットで理解出来るようになった事というのは、今考えれば最大の収穫だったように思う。
そんな、T、十年程前には、自身でショップを経営していたようだけど、長続きしなかったようだ。そういう噂を聞いただけで、ショップ自体も知らないし、今どこで何しているか不明だが、気になるのは確かだ。
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