運動時間
最近は、有酸素運動を数分単位の小間切れで合計10分程度でも効果があるとか、筋トレでも1セット5~10回の屈伸を一日3セット程度、恐らく合計で10分程度の筋トレでも筋肉を付けるのに効果があるとか、、、、そういう話を、健康やダイエットを特集した雑誌や番組で良く見掛ける。
でも、一日数分単位のウォーキングっていうと、余程の中高年でなければ普通の生活の中で普通に存在する行動だし、合計で10分程度の軽負荷の屈伸なんて、普通の生活の中で幾らでも遭遇する行動だ。
それがダイエットや筋トレに効果がある、、、、そんな話をにわかに真に受けても良いモノか?
個人的には、僅かな時間のウォーキング、屈伸如きを有酸素運動、筋トレと呼ぶには物凄く抵抗を感じる。これを効果的な運動というならば、普通の人にダイエットや筋トレを敢えてしなければならない人なんて存在しないと思うからだ。
ダイエットで脂肪燃焼なり筋トレで筋肉増量というと、摂取カロリー以上のカロリー消費が必要だし、筋肉増加に見合ったタンパク質の摂取と運動が必要だろう。カロリー消費では、脂肪1kgが7000kcal相当ならば、落としたい脂肪量に相当した運動を実施するしかない筈である。1日で1kgなんて減量は不可能。1週間で1kgならば1日で1000kcalである。であれば、1000kcal分の運動、水泳なら3kmを1時間で泳ぐペース、自転車なら30km/h以上の平均速度で2時間休まず漕ぐペースだ。これを毎日すれば1週間で1kgの脂肪の燃焼が可能。こういう世界である。10分程度のウォーキングで消費できるカロリーはいくらか?というと、年齢、性別、体重にもよるけど、25~30kcal程度である。これで7000kcalに到達させるためには、280日である。休まず毎日歩いたとして9ヶ月を要するのだ。それでダイエットとは言わない。
痩せたければ、一日で消費カロリーで500~1000kcalに相当する運動が必要だろう。ジョギングで1時間半くらいすれば相当するのだ。
どうも、お手軽に何の苦労も無く少しの運動で健康になる!というのが多すぎる事に違和感を感じる。
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