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2016年5月 3日 (火)

XV750SPって

1980年にデビューした国産発の横置き空冷Vツインエンジンである。挟み角は75°と、この手のエンジンにしては開き気味なバンク角が特徴だが、前後シリンダーの熱の影響、バンクにキャブレターを納めるスペースの確保等々が理由だそうだ。
このエンジン、当初デビューがXV750SPというアメリカンバイクの心臓部が最初だったためか、ハーレーのライバル?的な捉え方が為されていたが、実は、同時開発のTR-1等とのエンジン共用が前提であり、ハーレーのようなロングストロークエンジンとは異質な構造である。今時のVツインというと、鼓動感演出のためか激しい程のロングストロークエンジンだけど、XVのエンジンは相当なショートストロークエンジンであり、回転上昇させてもスムーズさが失われないものだったりする。
これは、同時期のホンダVツインであるGL系にも言えることかもしれない。

更に、XV750SPのエンジンはシリンダー自体がSR400/500と非常に似通っているのも特徴である。SRもルーツがXT500のエンジンであり、基本はスポーツエンジンである。単気筒、ツインというと鼓動重視の大人しいエンジンという印象が強いが、1970年代から1980年代に掛けては、シングル、ツインでもショートストロークで活発なスポーツエンジンというのは普通の存在であり、XV750SPのエンジンも、ルーツにはスポーツエンジンの血筋が見え隠れする、そういう存在なのである。

過激でない範囲で、下から上迄しっかり使えるツインエンジンというと、多くはショートストロークエンジンとなっている場合が多い。W1とW650は同じ様な存在として語られる事もあるけど、W1は74mm×72.6mmの624cc、W650は72mm×83mmの675ccであり、乗ってみると全く異質だったりする。W1はエネルギッシュ、W650は超マイルドである。

ショートストロークエンジンでも、2000年頃のレーシングツインは過激すぎて下が全く使えないようなのが多いけど、その手前のショートストロークツインは、活発な吹け上がりを全域で使えて遊べるツインが多い。ショートストロークツインならHAWK系、GS400系、Z400B/RS系とあるけど、何れも結構楽しいエンジンである。

更に、敢えて言えば、爆発が鼓動として捉えられる同爆ツイン~90°Vツイン、270°クランクツインあたりが聴覚的にも楽しい。180°クランクとなると、断続的とはいえ連続爆発に近い感覚だし、360°クランクとなると、少し感覚が違う。HAWK系は360°クランク、GS400は180°クランク、Z400は同爆エンジン、、、、ドコドコ感はZ400が一番だ。ただ、Z400は如何にショートストロークエンジンとは言え、上の回り具合はチョット厳しい単気筒的な印象が強い。上を回そうと思えば、180°クランクだろうけど、パルスの抑揚が少し掛ける。そういう意味で90°に近い挟み角のVツインとか、270°位相クランクのショートストロークツインというのは、上の回りやすさとパルスの抑揚を併せ持つエンジンといえる。

自身の狙い目は、この辺りのエンジンを搭載したスタンダードモデルだ。

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