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2016年5月26日 (木)

手すりハンドル+踏み台ペダルポジション!

先日、西DAHONのポジションを更に作り直した記事を掲載した。この記事における勘所は、自転車には座って乗るという概念を転換した事にある。つまり、基本は立って乗るというイメージである。ずっと立ち続けるのではなく、軽く腰掛けた状態から簡単に立ち上がれるというのが大事なのである。
その為には、状態を引き上げるハンドルが、高齢者介護住宅で良く見る手すり的な機能を果たすのだ。手すりに体重を掛ける事で簡単に立ち上がれるというのが基本だ。
更に、立ち上がりには腕の力+脚の力だけど、身体を真っ直ぐ持ち上げるのに有効なのは、やはりペダル位置だ。ペダル位置が尻の真下にあるのが理想。つまり、クランクフォーワードではなく、ポジションフォワード、まぁ、前乗り姿勢である。そして、ペダルは漕ぐものではなく、身体を持ち上げる際の足場的な意味合い。その足場の上下ストローク、前後ストロークが大きすぎると脚関節に無理が来るので、ペダル軌跡を小さくするためにショートクランクを選ぶのだ。ショートクランクを選ぶと、結果的にクランキング時における駆動トルクが増幅出来ないので、必然的に小さなギア比、つまりチェーンリングを小さくするのだ。

このような姿勢の最大の問題は、直立に近いアップライトポジション故に、向かい風等での空気抵抗が厳しい。しかし、アップライトポジションで体重をしっかり掛けれるので、上り坂をゆっくり上るのに適している。ショートクランク故にペダルストロークが小さい、つまり、階段を上る時の一段の高さが抑えてあるので高齢者でも楽に漕げるのだ。

そもそもギア比が低く高速走行は想定していないので、空気抵抗によるネガは無視出来るのだ。

一部では、ショートクランク、のけぞりポジション、クランクフォワードデザインに取り組む人も居るけど、その真反対だ。ショートクランク、アップライトなフォワードポジションという構成。これに座り心地の良い座面の広いサドルを組み合わせるのである。

我が家の西DAHON、初期は超前乗り前傾のTTバイクのような構成だったのだが、通常ロードポジションを経て、クランクフォワード+ショートクランク、更には、アップライトポジションフォワードポジション+ショートクランクと変遷中である。アップライトポジション+真下ペダル+手すりハンドルで、衝撃吸収性に優れ乗り心地も良好である。これ、かなりお奨めだ。個人的には、DAHONカスタムの一つの完成形のように思う。

因みに、街乗りDAHONスピママ号もサドル位置は前出しして、ハンドル位置は高めにセットして常用しているけど、この状態が街乗りで一番快適。一度試してみる事をお奨めしたい。

このカスタム、個人的には結構良い印象、ホームページにも反映する予定だ。

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