フロントインナー進角調整式チェーンリング
基本、ハイケイデンスな高速走行というとチェーンリングはアウターリングを使う事が多い。インナーリングというのは、どちらかというと登坂時のような状況で、登坂時というのは自分の場合は平地走行よりもケイデンスは低下する。
ケイデンスの高低で駆動系の状況は大きく変動する。ハイケイデンスの場合、チェーンは高速で運動しているので、チェーンのバタツキ等は駆動系の抵抗や、チェーン外れのリスクを負うのは適切でない。そのため、チェーンはスムーズに動くのが大事。
一方で、低ケイデンスの場合は、チェーンの動きは差程速くないので、そのリスクは相対的に低下する。
ケイデンスの高い場合、低い場合で脚に感じる負荷も大きく異なる。ペダリングでは踏み込みの位置は結構重要であるが、ハイケイデンスの場合、その踏み込みの位置の意識は比較的希薄になるし、ねらい所を変えてもハイケイデンス故に狙ったタイミングで踏み込めるとは限らない。しかし、ケイデンスが低い場合は、踏み込みの位置を狙ってペダリングする事は比較的容易だ。
ローケイデンスの場合、ペダルの踏む力の加減から考えると、必ずしもクランク水平で最大の力を掛けるのが有効とも限らない。ペダリングを行うと、一番大きな力で踏んでいるのは、実はクランクがほぼ真上に近いところの場合がある。その状態から踏み切り初めて慣性によってペダルを踏み抜いている場合が多い。これは、ピスト等でヒルクライムすると良く判る感覚である。加速度最大の時は、過度に大きな負荷を与えるよりも、軽いギア比で踏み抜いた方がクランクを動かしやすいものである。一方で、クランク水平の時が最も力を伝えやすいので、その時こそ、ギア比を大きく保ち駆動力を大きく伝える事ができるのが理想だったりする。
こういう現実を効率的に駆動力に変換するかもしれない仮説を確認するには、ギア比がクランク角で可変で取り付ける事が出来るモノがあれば可能だ。踏み方(進角位置)によって、楕円チェーンリングの位相を設定してみて、実際に如何に変わるか?チョット興味がある。
| 固定リンク
コメント