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2016年5月 5日 (木)

なんだかんだ言って、物足りない

市場性が無いから期待出来ないのかも知れない。
しかし、今時の中型クラス、物足りない。コストダウン感、ハンパ無い。

今のモデル構成、1970年代的である。
当時、唯一の中型マルチであったCB400Fourが生産中止されて、登場したのがHAWKシリーズである。ヤカンタンクのCB400TであるHAWKⅡ、そして、アルミコムスター+6速+ストリームラインというCB750Fに通ずるデザインで登場したCB400NことHAWKⅢが登場していたころ、ホンダの意見は、『400ccならマルチよりもツインの方が高性能』という話。
事実、以前のCB400Fourより全ての面でHAWKシリーズは性能的に上回っていたのだ。当然、他メーカーのライバル車も然りで、Z400、GS400、GX400とライバルはツイン、GSだけツインでDOHCというのが当時のラインナップだ。

しかし、Z400FXが登場して、一躍人気を独り占め。その後、XJ400、GSX400Fが登場してCBX400Fが登場した段階では、誰もツインがマルチより高性能なんて言わなかったし、性能的には、少なくともXJ400以降はツインよりマルチが上回っていたのも事実。

まぁ、ツインでもCB400D、GSX400Eあたりは、マルチと遜色ない性能を示していたが、完全に脇役に追いやられていた。

その後、レプリカブームでGSX-R、FZ400Rが登場した頃、250ccでは2ストが性能面では圧倒していたが、そこで2ストに挑んだ4ストとしてVT250Fが登場し、性能は一気に向上したが、当時の2ストと肩を並べたのは、250ccでさえも四気筒であるFZ250フェザーだ。このフェザーが登場したのは1986年頃だが、中型の250ccクラスであっても性能を追求するのは、マルチエンジンが主流となっていった。

勿論、ツイン、シングルも性能的に面白いモデルが数多く登場していたが、マルチエンジンのモデルはコストの掛けようも段違いで、性能的には一段ランク上の世界を形成していたのである。

で、今のラインナップを見ると、、、、、、当時のモデルを知っている身からすれば、あまりにも寂しい、、、、そりゃぁ、完成度、乗りやすさ、安全性等々については時代分進歩しているだろうが、ワクワク感、期待感、メカとしての精密度、緻密性、そしてマテリアルの質感といった部分は比べるべくもない。勿論、モデルの尖り具合もだ。

今のリッターSSの先進メカの投入度合いこそが、当時の中型クラスのイメージだ。

当時の中型が好きか?欲しいか?というと、そうではないが、間口の広い中型クラスに夢となる存在が無いのが寂しい。欲しくはないけど、そういう夢が身近なところに無いのが悲しいのである。やはり、身近な世界にワクワクするようなヒーローのような存在が無いのは、マーケットが盛り上がらない大きな理由だと思う。

個人的には、当時も今も、主流の高性能車には全く興味が亡く、個人的には実用的な亜流が好きだが、それが好きな理由は、そういう亜流で、主流をひっくり返す事に楽しみを覚えていたからだ。亜流が好きなのは、主流があったからである。
今、当時でいう亜流しか存在しないのであれば、今の亜流には、個人的には全く興味が持てない。今の時代なら、さらに少数派のシングルモデルくらいしか興味が持てないが、今の主流の盛り上がりの無さの中では、やはり亜流に対する気分も盛り上がらないのが現状だ。

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