特許運用は?
基本、新しい無注水軸受システムは、利用したい人が利用できる状態を保っていきたいと考えているが、今の体制でこれからもずっと続けるというのは現実的に困難である。
最大の理由、自分でマネジメントして儲けようという気持ちが全く無いからだ。
自身が取り纏めて、営業窓口を担う軸受メーカーに納品するという形態を保つのも不可能ではないが、個人的には自信が取り纏めて外注製作の上で製品を納めるというのは、どちらかというと、行いたくないのが本音である。
では、どうするか?
取得した特許の運用を、どこかの企業に任せるというのが一番手っ取り早く手間がない。
その企業を何処にするか?
最
初に考えたのは、自身が所属する舶用ポンプメーカーだけど、このメーカー、先代経営者が経営から退いて以来、今の経営者も、跡取り息子も基本は文系の方々
で、技術開発自体に関心が無いお方、、、、まぁ、シェアをしっかり有した(80~90%)企業故に、技術が無くても値付けがコントロールできるから問題無
いといえば問題無い。その風土からか、新しいモノを開発する際の執着心が無く、簡単に諦めて撤退する傾向が強く、そういう企業に新技術を委ねるというの
は、将来に起こるかもしれない事故対応に対する度胸という面で、技術を委ねる先としての判定は不合格判定、、、、
他を見渡すと、特許取得
出来た技術の開発の切っ掛けを作ってくれたT社は、技術移転先として有力な候補。また、来月切れる特許によって製作したセラミック軸受で無注水軸受を既に
実用化しているD社、先日、来広して新しい軸受の評価から始めたいと申し出てこられた業界再王手のE社も有力である。他にも、K社、H社等あるけど、この
三社が技術を委ねる先としては悪くない、、、と、自分が勝手に考えているところ。
問題は、陸上ポンプメーカーの何処かに特許技術を移譲して、そこが周りに提供するという形を業界内の他のメーカーが受け入れるか?という部分だったりする。
今 の営業窓口の軸受メーカーのM社に委ねる方法も無くはないけど、この軸受システムの生命線であるポンプの水力荷重条件に適応した設計と、材料の管理といっ た部分で任せることが出来るか?というと、担当技術者を含めて、企業自体の技術レベルが、あまりにも未熟、、、見様見真似で形だけ似せて出荷という事にで もなれば、とんでもない事故を起こす可能性も否定出来ないので、この線は無い。窓口は、あくまでも窓口なのである。セラミック軸受時代では、ゴム成形とい う作業があったので任せるのは道理だけど、新システムでは、このM社の技術は一切不要であり、別業腫の仕事故に仕方ないといえば仕方ないのである。
まぁ、当面は現状体制で進めるつもりだけど、そんなに遠くない将来、何かそういう事を考える時がくるかもしれない、、、、
一 番良いのは、勤務先の今の世代、次の世代の経営者が、製造業の本分を弁えて新しい技術に貪欲に取り組んで、問題に諦めず取り組むという意志を持つことだと 思うけど、文系上がりだと、どうも厳しそう、、、金勘定で、兎に角、安価な下請け、資材調達、、、、それで額面で黒字になればEverything OKという考え方に偏るリスクがあると思えば、なかなか決断出来ないところ。
自身としては、儲けることよりも、この世界の技術のスタンダードとして定着させる事が第一であり、そのためには、将来出会す問題にしっかり対応し、技術を熟成してくれるという、そういう指針、方針が無ければ任せることが出来ない。
この技術、山口の大晃機械さん辺りでも、長軸ポンプでマーフレックスチューブを使った製品をラインナップされているけど、そんな複雑で、高価なシステムを使わずとも簡単に問題が解決出来る技術故に、非常に魅力的な筈。
大晃機械さんに限らず、勤務先でも、他のポンプメーカーでも長軸のポンプは数多くラインナップされている筈だが、それら全てに対応可能であり、どこか手を挙げてくれれば良いのに、、、、、
理想は、自分が認めた技術力を有したサプライヤーに移譲するというのがベスト。
| 固定リンク
« 理想のクルージング特性 | トップページ | 虚弱? »
コメント