中高年男性のユルユルスポーツへの参加
先日のNHKのクローズアップ現代+で放送された内容の中の一つ。
この番組では、40代、50代のお父さんがアスリートデビュー!と称した特集が紹介されていて、その中で紹介されていた運動に参加する一つの形態が、これ。
でも、紹介されていたスポーツに対して、アスリートと言うにはピントが外れているというのが個人的な感想。脱線するが、クローズアップ現代は衣替えしてからピントがズレ気味である。
そんな中高年が参加するスポーツで紹介されていたのが、スマホのナビ機能で表示される移動軌跡で人の顔を浮かび上がらせる顔マラソン、タックル+ランが禁止のウォーキングタグラグビー、両手を縛って行う手錠バレー、ハンドソープで手をヌルヌルさせて行うハンドソープハンドボールといったスポーツだ。
ナビの軌跡を作るということで走るというよりも移動を目的としたマラソン?、走ったり倒したりという要素が抜かれた状態でパス回しするラグビー、アンダートスオンリーのバレー、、、、これ、スポーツかも知れないが、誰でも参加出来るように難度を下げて提案されているという面を考えれば、これはスポーツではなく、レクレーションというかゲームという方が適切であり、これに参加する人の目的は、仕事社会以外で男性が作るのを苦手とする横社会でコミュニケーションを拡がらせるのが目的であり、ゲーム後の食事、飲み会で社交性を高めるという紹介から考えると、これに参加する事がアスリートデビューという形で番組紹介された事に、物凄く違和感を感じる。
中高年男性の生きる社会に、横方向の繋がりを求める人が増えてきたという意味であり、スポーツというよりもゲームを通して集まるという意味では、他の文系趣味のサークル活動等と基本は同じという印象である。
高齢者のゲートボールというのは、高齢者の運動機能の低下に併せたスポーツという意味と較べれば、能力的に問題の無いであろう40代、50代の運動能力から見ても物足りない負荷とも言える訳で、お父さんのアスリートデビューという題目での紹介には違和感を感じざるを得ない。
まぁ、働き盛りの40代、50代の息抜きの場として、こういうものが生まれてきたという印象。仕事で溜まったストレスに対する対処の仕方としての紹介、、、、そういう方が適切なように思うところ。
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