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2016年6月17日 (金)

新SV650/A、誰向け?

近々登場が予想されているSV650/A、グラディウスをベースにエンジン周りの熟成を進めて環境性能、動力性能を高めて登場である。グラディウスの車体に熟成を進めたエンジンを搭載し、外装の簡略化により軽量化を計ったモデルだ。

ローRPMアシスト、イージースタートで利便性を向上とのことだけど、ローRPMアシストっていうのは発進時、低回転域においてエンジン回転数を僅かに上げることで発進・停車を繰り返す市街地操作での操作性を向上するシステムとのこと。イージースタートシステムというのは、スターターボタンをワンプッシュするだけでエンジンが始動するシステムとのこと。

まぁ、インジェクション化してフライバイワイヤーとなっているので、こういう制御は楽勝なんだろうけど、発進時、低回転時におけるアクセルワークが行えれば不要なシステムだし、スターターボタンをワンプッシュしてエンジンが始動するまでセルを駆動し続ける必要性も、エンジン始動が自覚した瞬間にセルボタンを離す普通の感覚があれば、不要とも言えるシステム。ワンプッシュすることでリレーを介在して、エンジン始動をレギュレーターから検知してリレーを遮断するのであれば、途中に介在デバイスが入る分、不安なだけのような気もする。

以前、新型SVの記事を掲載したときは、主にスペックのこと。具体的には次の通り。
車重は197kg、燃料タンク容量は13.8Lとのこと。前モデルのグラディウスは車重が202kg、タンク容量が14.5Lとのこと。車重が5kg減、タンク容量が1L減、実質車重は4kg減である。フレームが共通で、外装パーツの削減、フレームカバー類の省略で重量減を計った仕様である。昔のSV650が乾燥重量165kg、タンク容量が16~17Lで装備重量が187kg、SV650Sが乾燥重量169kgで装備重量が191kgで、乾燥/装備差が燃料16kg強を加えて22kgだから、やはりフレームがスチールになって安全装備を加えた分、10~13kg程度はどうしても重たくなっているようだ。

だけど、今回思ったのは、650ccという大型バイクなんだけど、イージースタートシステム?ローRPMアシストシステム?といった、何だか免許取得初心者向け的な装備が売りにされている様子を見ると、デザインを含めてVT650、スパーダ650という印象にさえ見えてしまう。
勿論、コンパクトな車体にハイパワーだから走るのは走るだろうけど、以前のSVの持っていたベテランライダーの選ぶ一台というニュアンスからは離れているような気がする。

個人的には、SV650Sを期待したいけど、これにカウルを装備したら、更に5kg程度は重たくなりそう。売りにしている装備を見ると、セパハン化、バックステップ化のスポーツ方向への展開は期待出来ないかも知れない。

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